昨日の日経は低調な企業決算や円高を懸念して1.15%のマイナスで引けています。一方、中国の上海/深セン株のCSI300は2.4%プラスと急騰、香港株は0.5%プラスで引けています。オーストラリアは-0.2%、ニュージーランド+0.2%で引けました。

ユーロ圏の株はFOMC直前で動意ありませんでした。フランス、スペインがそれぞれ+0.6、-0.6%で終了しています。早朝に会合を終えたFOMCはほぼ予想通り、FF金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定しました。新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)からの回復が安定しない中、米経済を支援するためにあらゆる手段を活用するとあらためて表明しています。このハト派的発表で米株は0.6%アップ、S&Pは1.2%アップ、ナスダックは1.4%上昇しています。カナダも1%上昇しています。

金、銀はどちらも上昇していますが、今週史上最高値をすでに更新した金はさすがに少々頭が重くなってきています。原油はEIA原油在庫が大幅に落ち込んで上昇しています。ドルインデックスは続落、ドル円も105円を再び切り104.77円まで売られました。ユーロドル、ポンドドルは続騰しています。ただ、COTレポートによればユーロの投機家のロングポジションは125,000枚もたまっていることもあり、利食いで比較的大きな反落場面もあるかもしれません。

VIX指数(恐怖指数)は24.1と下値をトライしていますが、依然として23.5のメジャーサポートの上です。米国10年債は買われ、利回りは再び下がり始めています。

本日の日経は米国株の上昇を受けて高く始まりましたが、12時半現在若干のプラス、中国の上海/深セン株のCSI300も若干のプラスで取引されています。ドル円は105円近辺、ドルインデックスは昨日より若干のプラスで推移しています。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝