先週の各国の第2四半期のGDP発表で、中国を除く各国がリセッションに入ったことが確定となり、V字回復ではなくL字、U字回復の可能性がメディアで取り上げられましたが、
昨日のPMIの数字が良かったために市場センチメントは急回復しています。 昨日は日経は金曜日の暴落の3分の2を戻して+2.2%プラスで引けました。一方、財新製造業PMIはこれまでにないくらい強い52.8となり中国の上海/深セン株のCSI300は1.6%の上昇となりました。香港株は0.6%下げて終わりました。オーストラリアは変わらず、ニュージーランドは0.5%マイナスで引けました。
ユーロ圏は7月製造業PMI改定値が概ね上方修正されたことと米国の7月ISM製造業景況指数が昨年3月以来の高さであったことを好感して大幅アップして引けています。イーライリリーがコロナ治療薬の最終段階の治験開始したとの報道もプラス材料でした。ドイツ2.7%プラス、フランス1.9%プラス、英国は2.3%プラスでした。スイスも2%を超える上昇でした。
米国ダウは0.9%、S&Pは0.7%、ナスダックは1.5%のプラスで引けています。カナダは休場でした。 金、銀は若干プラス、原油はリスクオンを好感して大幅上昇しています。VIX指数(恐怖指数)はコロナ禍以降の最安値であった6/5の安値(23.5)を昨日更新しましたが、引け値では24.5まで戻しています。10年米国債利回りは若干上昇して引けています。
ドルインデックスは先週金曜日に連れて上昇しましたが、短期的にいったんの底打ちになったかもしれません。ドル円が依然として高値で推移、ユーロドルやポンドルなどのドルストレートは売られています。ただし、中長期的なドル安に変化はないと思われます。週末に発表されたIMMのユーロポジションは先週よりも大幅上昇して157,600枚のロングになっています。この調整が今週もう少しあるかもしれません。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝