20~30代で、長期間にわたって不労所得を期待できる不動産投資に興味を持っている人もいるかもしれません。「サラリーマン大家」や「週末大家」などと呼ばれる兼業不動産投資家として、すでに成功している人は数多くいます。特に若い世代であれば投資できる期間が長く資産形成の効果も大きくなるため、20~30代の人たちに向いている投資方法の一つです。

しかし若い世代の人たちはまだ社会人としての期間も短いため、「不動産投資を始めるための自己資金に充てる貯金がない」という人も多いのではないでしょうか。時間はあるのに先立つものがないというジレンマを解決するためにも「貯金術」を押さえておくことも大切。貯金を経験している人の多くは100万円が一つの節目となっているようです。

貯金額が100万円を超えると比較的楽に増やしていける傾向です。そこで本記事では、現在ほとんど貯金がないものの不動産投資への興味がある人に向けて、「まず貯金100万円を達成するための方法」を解説します。

「貯金100万円」の高いハードルに悩んでいませんか?

不動産投資
(画像=studiopure/stock.adobe.com)

厚生労働省が行っている「国民生活基礎調査」2016年版によると、29歳以下の1世帯あたりの平均貯蓄額は154万8,000円です。30~39歳になるとさらに増えて1世帯あたりの平均貯蓄額は403万6,000円となります。このデータだけを見ると多くの人が「貯金100万円」の大台をクリアしていることをうかがわせますが、一方で貯金ゼロの人が全世帯のうち14.9%もいるのです。

さらに貯蓄額が100万円未満の人が8.2%のため、2割以上の人が「貯金100万円」をクリアしていないことが分かります。全体の平均値を算出する際には、一部の突出した貯蓄額の人たちも含まれていることを考えると、「貯金100万円」に満たない人はさらに多いと認識しておくほうが自然です。このように平均貯蓄額を満たしていないとしても決して悲観することはありません。

貯金術を活用して、今日から100万円超えを目指していきましょう。

貯金の基本は「副収入」と「節約」

貯金を増やすための基本は「収入を増やす」「節約して支出を減らす」の2つです。理想は同時にこの2つに取り組むことですが、難しければ節約によって支出を減らすことだけでも十分効果があります。収入を増やす方法としては、副業が有効です。本業がある人にとって副業は時間的かつ体力的な負担を増やすことになるため、できるだけ少ない時間で効率良く稼ぐことを重視する必要があります。

例えば、インターネットで受注できるクラウドソーシングは手軽に始められて自分のスキルを生かしやすい副業方法の一つです。文章作成やプログラミング、デザイン、翻訳などの高いスキルを持っている人は検討してみる価値があるでしょう。また休日の余剰時間に「Uber Eats(ウーバーイーツ)」などスポット的なアルバイトをするのも方法の一つです。

節約を習慣づけて捻出したお金を貯金に回すことも有効な方法ですが、節約は今までの生活から何かしらを我慢することになります。そのためできるだけ負担を感じずに続けられることが重要です。そこで以下の3つの方法を紹介します。

  1. 先取り強制貯金
  2. つもり貯金
  3. 特定硬貨貯金

1.先取り強制貯金

給料など収入が入ったら先に数万円を貯金に回し、残ったお金だけで1ヵ月生活する方法です。「残ったお金を貯金する」という方法ではなかなか貯金ができない人に有効でしょう。

2.つもり貯金

嗜好品やレジャー、衝動買いなどを「したつもり」にしてその分のお金を貯金していく方法です。飲みに行く回数を減らしたり、たばこやコーヒーといった嗜好品を買ったつもりにしたりするなど、日常的な出費を減らすのに有効です。近年は貯金を管理できるアプリもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

3.特定硬貨貯金

毎日財布の中を見て特定の硬貨があればそれを自動的に貯金する方法です。例えば、硬貨の中では500円玉が一番高額なので、貯金のスピードを速めたい人は500円玉を見つけるたびに貯金をしてみましょう。

貯金は無理せず楽しみながら!まずは100万円程度を目標に

「自己資金を貯めて不動産の大家になる」という目標は、ある程度まとまった貯金があるとより一層達成しやすくなります。ただ貯金に慣れていない人が自己資金を貯めていく場合は、さまざまな負担を伴うのでモチベーションの維持が大きな課題の一つです。いわゆる三日坊主になってしまい、何度やっても貯金がうまくいかない人も少なくありません。

そのため無理をせずに、貯金が増えていくことを楽しめるのが理想です。少しずつでも貯まっていくお金は、他の誰のものでもなく自分のもの……。そして自分の将来を豊かにするためのお金です。しっかりと目的意識を持ち貯金習慣を身につけた上で、少額から貯金を始めてみてはいかがでしょうか。(提供:Incomepress


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