月曜日の各国製造業PMIの数字が良かったたことに続き昨日の7月の各国の非製造業PMIも良好で市場のセンチメントはやはり急回復していることが分かりました。製造業で50に達していない例外は日本と韓国、ロシア、香港、インド、南アくらいです。
昨日の日経は-0.3%で引けました。中国の上海/深セン株のCSI300は変わらず、香港株は0.6%上昇して引けています。またオーストラリア株はサービス業PMIが予想を下回ったので-0.6%でクローズ、ニュージーランドは若干のマイナスで引けています。
ユーロ圏は小売売上高が5.7%プラス(前月は20.5%)とパンデミックで前に完全に戻ったことや7月サービス業PMIが良かったことを好感してドイツ0.5%、仏は0.9%、英国は1.1%、スペインは0.3%プラスで引けています。スイスのみ-0.6%で引けています。
米国のADP雇用統計は6月は430万人と大幅上方修正されましたが、7月は予想150万人をはるかに下回る16.7万人でした。7月のサービス業PMIは50越え、7月ISM非製造業景況指数は昨年2月以来最も高い58.1となり、これを受けてダウは1.4%プラス、S&Pは0.6%プラス、ナスダックは0.5%と連騰しました。カナダも0.8%上昇しています。
金、銀はそれぞれ史上最高値と直近の高値を更新して続伸、原油価格も米j国のDOEが発表した在庫が下がっていることを受けて続伸しています。VIX指数(恐怖指数)は23.0と引け値で安値を更新しました。ここからのさらに株価が上昇することを暗示しているかもしれません。10年米国債利回りは0.508%から0.554%に反騰しました。
ドルインデックスは反落、7/31の安値をトライしています。それにつれてドル円も105.30円まで反落、ユーロドルやポンドドルが続伸、ドルカナダも続伸、オセアニア通貨も続伸しています。ドル(インデックス)が安値更新すれば、ドルストは高値を更新していくでしょう。
米国が連騰しているにもかかわらず今朝も日経は50円安でスタート後プラス圏で推移しています。また上海/深セン株のCSI300には動意がありません。
明日は雇用統計です。昨日のADP雇用統計のようなネガティブサプライズがあるかもしれません。一方、米国議会は依然として期限切れとなった追加給付金の代替案を審議中です。10日までには決まると思われます。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝