日々是相場 -夕刊-   2020年8月17日(月)

日経平均   23,096.75 円 ▼ 192.61 円
≪東証一部≫
売買高    8億1,922万株
売買代金  1兆5014億9700万円
値上り銘柄数 635 銘柄
値下り銘柄数 1,452 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.16 % △ 1.65 %
為替 1ドル=106.49 円

☆ 市況概況 ☆

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で最悪の経済指標もあって軟調

 週末の米国株はまちまちとなったが、週明けの日本市場は売り先行となった。朝方発表されたGDP(国内総生産)が予想を若干下回ったことなどもあり、改めて新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で景気回復の鈍さを嫌気するように冴えない展開となった。後場からの日銀買い期待や世界的な金余り下の株高期待などから下げ渋りとなったが、買い戻し一巡となったものから売られ冴えない展開となった。

 昼の時間帯も下値を試すような動きも見られ、後場に入ってからも日銀買いは期待されたものの下値を試す動きになった。ただ、いったん底堅さがみられて23,000円を割り込みそうにないとなると今度は買い戻しで下げ幅縮小となった。引けを意識する時間帯からは買い戻し一巡感もあって手仕舞い売りが嵩み結局は安値圏での引けとなった。

 小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調となった。東証マザーズ指数は小幅高となったが、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすこともなかった。23,000円を意識すると買い戻しも入るが、戻りの鈍さを確認しては手仕舞い売りに押される形だった。

 お盆休みも特に何も変わらず、ただ、これまでのお盆休みとは全く違う様相となり、改めてGDPの数字などを見せられると買えない雰囲気になって来るようだ。買い急ぐ動きも見られず、下がれば買い戻すというような感じで、上値の重さを確認しては売られることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
何とか値を保った形だが、「三川」の形に近く、ここから早晩高値を抜けてこないと当面の天井ということになりそうだ。

☆ 本間宗久相場三昧伝 ☆
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で改めてGDPの悪さが気になるという感じだ。少なくとも急いで買わなければならないような材料もなく、政府なども特に施策が見えるということでもなく、腰の据わった買いが全く見られない。

積極的に買い上がるどころか、買い戻し一巡となったものから売られるという状況であり、あいかわらず、買い気に乏しいという展開になっている。かと言って売り急ぐ動きもなく、手掛かり難で小動き、方向感に乏しい展開だ。

好調な業績のものは既に買われ過ぎており、売られ過ぎの修正高が終わるとさらに買い上がるものがないということなのだろう。まだまだ割安感が出ている銘柄も多いのだから、しっかりと底堅さが確認されたものに注目だろう。

消去法的に買われたものも既に多くの銘柄が買い直されており、買える銘柄も絞られてきそうだ。米国でもバリュー株へのシフトも見られるので、日本市場でも低PBR(株価純資産倍率)銘柄に注目だ。(提供:Investing.comより)

著者:清水 洋介