昨日の日経は金曜日の米国株の強さにもかかわらず若干のマイナスでスタートしましたが、東京のコロナ感染者が100人以下と1カ月ぶりの低さであったことや米FDA(食品医薬局)が血しょう治療を緊急承認したという報道を好感して結局0.3%プラスで引けました。ただ、23,000円は突破できませんでした。上海/深セン株は0.8%のプラス、香港は金曜日は1.7%プラスでした。オーストラリア株は0.3%のプラス、ニュージーランドも0.7%のプラスで引けています。

ヨーロッパ株を血しょう治療を好感して軒並み上昇しました。英国FTSEは1.7%、ドイツDAXは2.4%、フランスCACは2.3%、スペインIBEXは1.8%の上昇となりました。スイスも0.9%のプラスとなっています。

米国時間に入りダウは1.4%の上昇、S&Pは1.0%プラス、ナスダックは0.6%プラスで両者とも史上最高値を更新しました。カナダは0.7%プラスでした。

株価が全面高の中、金銀とも若干下げて終了しています。VIX指数(恐怖指数)は途中まで下がっていましたが引け値は22.4と0.1ポイントのみの下げで終わっています。米国の10年金利は0.662%と上昇しています。原油は若干プラスでした。原油は9月初旬までは上値を狙う可能性はありますが、そろそろ中長期なピークが近いかもしれません。

ユーロ圏のPMIがドイツの製造業を除いて悪かったためにユーロが木曜日の安値を更新して下げたことに伴い他のドルスト通貨も売られたこと、また米国の長期金利が上向き始めていたことで、ドルインデックスは前日から少し上昇気味(引け値は93.29)ですが、重要な点テクニカルポイントまでは到達していません。テクニカルに重要な8/3の高値93.99を超えられば中長期的にドルが強くなると思います。そうでなければ今週中にはまた下げに転じることになるでしょう。ドル円はドルインデックスの動きに沿って動くと思われますが、流れは下かなと思います。

週末のCOTレポートではユーロのロングが若干落ちましたが、2,900枚のみ。1週間前のロングが199,800枚であったところ、今回は196,900枚のロングとまだかなりのロングがたまっています。先週末のベイカーヒューズの原油リグ数は久しぶりに増加しました。172から183へ。今週は27日(木)から始まるジャクソンホール会合でのパウエル議長の発言に注目です。

今朝は日経は急騰...米FDA(食品医薬局)の血しょう治療効いてます!(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝