日々是相場 -夕刊-   2020年8月26日(水)

日経平均   23,290.86 円 ▼ 5.91 円
≪東証一部≫
売買高    8億5,998万株
売買代金  1兆6566億1500万円
値上り銘柄数 925 銘柄
値下り銘柄数 1,115 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.10 % △ 0.99 %
為替 1ドル=106.41 円

☆ 市況概況 ☆

手仕舞い売りもあって冴えない展開

 米国株はまちまちとなったことや昨日の大幅高の反動もあって売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となると買い戻しを急ぐ動きなどもあって戻りかけたが目先的な過熱感もあって手仕舞い売りに押されるものも多くなり、冴えない展開となった。それでも売り急ぐようなこともなく、指数に影響の大きな銘柄に堅調なものも見られ、小動きとなった。

 昼の時間帯は手仕舞い売りに押されるような雰囲気となり、後場は売り先行となった。ただ、後場も寄り付きの売りが一巡となると買い戻しが入って指数を押し上げ、指数が堅調となると買い戻しが入るという展開となった。じりじりと値を戻す形で引けを意識する時間帯にも値持ちの良さから買い戻しも入ったが、結局日経平均もTOPIXも小幅安だった。売りがないというだけで買い気にも乏しく最後まで小動きだった。

 小型銘柄は買い戻しなども交えて値動きの軽いものが物色されて総じて堅調となった。東証マザーズ指数や二部株指数指数は大幅高、日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いは少なく、目先的な持高調整が中心と見られ、指数を動かす場面はほとんどなかった。

 23,000円を超えて上値も重くなっているが、売り急ぐ動きが見られない、というよりは空売りが依然として多く、買い戻しが入るので下げ渋るという感じだ。それでもだいぶ強気な向きも多くなってきており、ここから空売りの買い戻しが一巡となったあとは手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
昨日の上ヒゲを抜けなかったことで天井感が出ている。25日移動平均線や基準線のサポートを確認するような場面もあるものと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆
米国ではダウ平均の銘柄入れ替えで波乱もありそうだ。新規に採用される銘柄が買われるのと同時に、除外銘柄売られるということで、何となく相場のバランスも悪いということになりそうだ。目先的な過熱感もあり、調整となるのではないかと思う。

日経平均も定期入れ替えがそろそろ気になるところであり、ファミリーマートの上場廃止がまだ決定はしていないものの、いずれ日経平均から除外されることは間違いのないことで、何が採用されるかの思惑もありそうだ。

普通に考えると任天堂(7974)が最有力候補なのだが、業種バランスなどもあるので何が採用されるかはわからない。ただ、任天堂が採用されるとすれば、ファーストリテイリング(9983)に並びウェイトの高い銘柄ということになる。

これだけの値がさ銘柄が採用されるとなると、単純平均である日経平均に影響があるのはもちろん、日経平均連動型の投資信託などが多いこともあって、相場全体に大きな影響がある。任天堂のような値がさ銘柄が採用されると、日経平均は調整となるのである。

Investing.com
日経平均と騰落レシオ(画像=Investing.com)

(提供:Investing.comより)

著者:清水 洋介