日々是相場 -夕刊-   2020年9月2日(水)
日経平均   23,247.15 円 △ 109.08 円
≪東証一部≫
売買高    9億7,648万株
売買代金  1兆8785億9000万円
値上り銘柄数 1,228 銘柄
値下り銘柄数 846 銘柄
騰落レシオ(25日) 101.76 % △ 5.15 %
為替 1ドル=106.04 円

☆ 市況概況 ☆

米国株高を受けて買い先行も冴えない展開

 米国株は相変わらず堅調で為替も落ち着いていることから買い先行となった。ただ、積極的に買い上がるだけの材料もなく、買い戻しが一巡となると上値の重さが嫌気されて手仕舞い売りに押される展開となった。

 昼の時間帯も手仕舞い売りに押される展開となり、後場に入るとさらに下値をため愚動きもあった。ただ、売り急ぐということでもなく、売り買い手控え気味のなかで空売りが積み上がっている買われ過ぎ銘柄等に買い戻しが入って指数を下支え、堅調な展開で小動きとなった。結局最後まで全く方向感はみられなかったが、高値圏での引けとなった。

 小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ、総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いもほとんどなく、指数を動かす場面も方向付けるようなこともなかった。小口の持高調整と見られる売り買いが中心となっていたようだ。

 本日も方向感に乏しい展開となった。米国株高を受けて買い先行となるものの後が続かないということだ。割安銘柄を腰を据えて買うような動きは見られず、目先の値動きに連れて右往左往するだけという感じだ。23,000円台固めというよりは買い戻しで下げ渋っているということなので、買い戻し一巡後は手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
今日も高値圏での保ち合いとなって方向感が見られない。ストキャスティックスが高値圏になっており、ここから上値の重さが確認されると手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆
米国株が高くても特に反応するということもなく相変わらず冴えない展開だった。高値圏での保ち合いが続いた後に大きく上昇するパターンということでもなさそうだが、値持ちの良さを見ていると皆強気になり易いということなのだろう。

今朝の新聞でも「コールオプションが買われている」という記事があったが、特にコールもプットも買われているか否かで日本の場合は判断できないと思う。逆の場合が多く、こうして新聞で報じられた後は急落もあるかもしれない。

そもそもコールにしてもプットにしても、出来高が多い=買われているということでもなく、割安か割高かという事を考えなければならない、しかもオプションの数は多いので、全体としてどうかということもみる必要があるだろう。

生兵法はけがの元なので、変にいつも使わない指標を使ったりすることは慎んだ方が良いと思う。いつも使い慣れている指標などを頼りに、買える銘柄、売っておくべき銘柄を探せばいいということだ。

Investing.com
日経平均と騰落レシオ(画像=Investing.com)

(提供:Investing.comより)

著者:清水 洋介