日々是相場 -夕刊- 2020年9月4日(金)
日経平均 23,205.43 円 ▼ 260.10 円
≪東証一部≫
売買高 10億7,480万株
売買代金 1兆8713億8600万円
値上り銘柄数 617 銘柄
値下り銘柄数 1,457 銘柄
騰落レシオ(25日) 107.70 % ▼ 1.20 %
為替 1ドル=106.15 円
☆ 市況概況 ☆
米国株安に週末の手仕舞い売りもあって大幅安
米国株が大きく下落となったことから売り先行となった。売り気配から始まる銘柄なども多く、大きく売られて始まったが寄り付きの売りが一巡となると買い戻しも入り下げ幅縮小となった。ただ、週末ということもあり、買い急ぐようなこともなく、大幅安となった。
昼の時間帯は戻りかけていたものが売り直される形となり、後場に入ると再度下値を試す動きとなった。ただ、前場の安値を下回らず底堅さが見られた。それでもしっかりと戻すということもなく、指数は小動きとなったが、最後は買い戻し入り下げ渋りとなった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調となった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調となった。先物はまとまった売りが断続的に出るようなこともなく、買い戻しが主体で指数を下支えるような場面もみられた。
今日も売り先行となり、大幅安となったものの日中の方向感は全く見られない。米国株に連れて売り買いされるものの、日本の中では目先の需給だけの動きということだろう。引き続き空売り次第ということだろうが、本日の相場で買い戻し一巡となったものはさらに下値を試すことになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
大きく下落し、木曜日の足が「捨て子」となった感もある。いったん移動平均線や雲などのサポートを確認することになるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
米国株がこれでバブルが弾けるのかどうかというところだ。今晩の雇用統計の発表をきっかけに一気に売られるか、逆に買い戻しを急ぐ動きとなって再度高値を取ってくるかということになる。
日本市場は米国市場次第という面が強いので、ここでバブルが弾けたとすれば、日本市場でも買われ過ぎ銘柄を中心に売り急ぐ動きも出てくるだろう。逆にここで米国株が大きく反発となれば買い戻しを急ぐことになる。
いずれにしても目先の需給だけの動きと思われるが、米国のロビンフッドの問題が大きくなるようであれば、日本でもマザーズ銘柄等、個人投資家の関与が大きい銘柄や空売りの多い銘柄等が一気に売られるということもありそうだ。
何となく、これまでの「バブル」と言われたような買われ過ぎが調整する場面を思い出せるような雰囲気でもあり、やはり、押し目と考えるよりも下落の始まりと考えておいた方が無難だと思う。
(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介