(本記事は、金川顕教氏の著書『これで金持ちになれなければ、一生貧乏でいるしかない。 お金と時間を手に入れる6つの思考』の中から一部を抜粋・編集しています)
理想を持つことで、自分に足りないものを見極める
自分の現状を把握し「成功するためには何かが足りない」ということに気付いたら「何か」を埋めればいい。そのために必要なのが「自分にとっての理想やゴール」を見つけること。
目標を設定することで、より自分が取るべき行動や、直すべき習慣が見えてくるはずです。このときの目標は、なるべく具体的に思い描きましょう。
たとえば、北海道に行きたいのに、沖縄行きの飛行機に乗る人はいません。着地点が違えば、そこに至るまでの手段や対策は変わってきます。どういう方向に自分が進んでいきたいのか。そして、どういう風になりたいのかによって、取るべき努力や行動、たどるべき道筋は変わってきます。目的地はできるだけ明確であるほうが、より取るべき手法は具体的になります。「もっと稼ぎたい」と思っているのなら、どれぐらい稼ぎたいのかを具体的に設定します。
私が知っている某社長さんの場合、起業した理由は「毎日おいしいご飯が食べたいから」だったそうです。あるとき、恋人の誕生日にドレスアップして、1人3万円する有名な焼き肉店に行ったところ、店内には普段着を着て、まるでファミレスにでも来ているような気軽さで焼き肉を食べている客がたくさんいたのだとか。そのとき、「ああ、自分たちはこの店に『特別なとき』に来ているのに、この人たちにとってこの店に来ることは『日常』と変わらないんだな」「自分たちがファミレスに来るのと同じ感覚でこの店に来ているんだな」と衝撃を受けたのだそうです。その様子を見たときに「自分ももっとお金を稼いで、毎日こういう高級店で気軽に食事ができるようになりたい」と思い、起業を決意したそうです。
「年収を上げたい」「お金持ちになりたい」と思っている人は、まず「そのお金を稼いだら何をしたいのか」を具体的に考えてみてください。
湾岸エリアにあるタワーマンションに住みたい。親に家を建ててあげたい。欲しいと思った服を値札を気にせず買えるようになりたい......。
内容はなんでも構いません。漠然と「年収を上げたい」「1億円の資産を作りたい」などと考えているうちは、「いっかなれたらいいな......」と思い描くだけで、現実味を感じられずに夢のままで終わってしまいます。そうならないためにも、まず、自分が憧れる生活を、部分的にでもよいのでリアルに体験してみて、その良さを知ってみてください。なんだかわくわくしてきませんか?
三重県生まれ、立命館大学産業社会学部卒業。
大学在学中に公認会計士試験に合格し、世界一の規模を誇る会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。トーマツでは、不動産、保険、自動車、農業、飲食、コンサルティング業など、様々な業種・業態の会計監査、内部統制監査を担当。数多くの成功者から学んだ事実と経験を活かして経営コンサルタントとして独立し、不動産、保険代理店、出版社、広告代理店など様々なビジネスのプロデュースに携わる。
「量からしか質は生まれない」をミッションとして、1人でも多くの人に伝えるために執筆活動を開始し、ビジネス書、自己啓発書、小説など多岐にわたるジャンルでベストセラーを連発させている。
著書は多数あり、主な著書に『仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』(SBクリエイティブ)、『最高の働き方 理想の人生は「脱サラ」の先にある』(総合法令出版 )、『これで金持ちになれなければ、一生貧乏でいるしかない』『すごい勉強法』『すごい副業』『すごい会計思考』(ともにポプラ社)などがある
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