日々是相場 -夕刊- 2020年9月7日(月)
日経平均 23,089.95 円 ▼ 115.48 円
≪東証一部≫
売買高 10億6,261万株
売買代金 1兆9245億7500万円
値上り銘柄数 1,277 銘柄
値下り銘柄数 817 銘柄
騰落レシオ(25日) 117.93 % △ 10.23 %
為替 1ドル=106.29 円
☆ 市況概況 ☆
割安銘柄が買われて底堅さが見られるが冴えない展開
週末の米国市場が大幅安となったことを受け売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると買い戻しを急ぐ動きもあり、一時堅調となる場面もみられた。それでも買い上がる材料もなく、買われ過ぎ銘柄の調整が続いていることもあり、買い戻し一巡となると売られるものも多く冴えない展開となった。
昼の時間帯は買い戻しも見られ、後場に入るといったん下げ幅を縮小する場面もみられた。それでも買い戻し一巡となった銘柄等も多く、上値は重く、上値の重さを嫌気しては売られるという状況でじりじりと値を消す展開となった。結局、最後まで買い気には乏しく、ちょっとした手仕舞い売りに押される形で、23,000円台は保ったもののほぼ安値での引けとなった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、冴えない展開となった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かす場面も方向付けるようなこともなく、方向感に乏しい展開だった。
引き続き冴えない展開となった。ここまで買われ過ぎていた銘柄等に手仕舞い売りが出て、売られ過ぎていた銘柄が買い直されるという展開が続いている。閑散とした盛り上がりに欠ける相場だが、売られ過ぎ銘柄の見直し買いはまだここからということなのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
方向感に乏しい展開となっているが、上ヒゲ線となり、まだまだ下値を試すことになるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
米国株のバブルも弾けたということなのかもしれない。バブルは弾けて始めてバブルだったと気が付くもので、まだまだ「押し目」と思っている向きも多いのだろう。確かにこれだけの金余りであるから、下値も限られるのだろうが、相場が変わったと見てもいいのではないかと思う。
本当に相場が変わったのかどうかしっかりと見極めなければならないが、恐らくここからは買われ過ぎ銘柄の修正安はまだまだ続くと思う。まだはもうなり、もうはまだなりということでさすがに修正安となるのだろう。
逆にここまで割安感が強いにも関わらず放置されていた銘柄が脚光を浴びそうだ。バークシャーハザウェイが買っているということでバリュー株投資家は鼻息も荒くなるのだろうし、目先筋の買いも入り易くなってくるだろう。
地銀の再編の話題などはまだまだこれからたくさん出てくると思うので、地銀だけでなく、解散価値で割安感が強いものは再編含みで買われることも多くなると思う。再編銘柄が注目される。
(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介