ビットコインATMの設置台数が世界で1万台を超えたことがわかった。17日、海外メディアのnairametricsなど複数のメディアが報道した。

報道によると現在、世界71カ国に記事執筆時点で10,020台のビットコインATMが設置されている。これは、昨年9月からの過去1年で167%もの増加になるという。

ビットコイン
(画像=月刊暗号資産)

ビットコインATMは2019年9月時点では5 ,336台だったが、2020年だけで約3,700台のビットコインATMが新たに設置され、1万台を超えた格好だ。

ビットコインは世界情勢の不安による退避資産に用いられた。

また、法定通貨が不安定な南米などでは金融インフラとしても暗号資産が使われ始めている。

アメリカでは7,567台以上のビットコインATMがあり、世界で最も台数が多い。

2位はカナダで、869台となっている。3位はイギリスで、オーストリア、スペイン、スイスと続いている。

米国の金融機関「AksjeBloggen」は、ビットコインATMを「現物の現金をビットコインや、その他の暗号資産に送金する最も便利で迅速な方法の1つであることが証明されつつある」と分析している。

また、米国の大手ビットコインATM会社「CoinFlip」のCEO、Daniel Polotsky氏は「ビットコインは非常に複雑な概念だが、私たちはそれをパッケージ化し、ATMに行って現金を使えば、車に戻る前にすぐにビットコインを手に入れることができるようにした」「CoinFlipは米国45州に900台以上のATMを設置し、急速にネットワークを拡大している。現在、1日に30~50台の新しいビットコインATMを設置しており、カナダにも拡大中だ」「ビットコインATMが10万台に到達できない理由は見当たらない」と、強気に述べた。

カナダのバンクーバーでビットコインATMが初めて設置されたのは2013年だった。

約7年でビットコインATMが1万台を突破したことになる。(提供:月刊暗号資産