世界有数の暗号資産(仮想通貨)取引所Binanceが、ハイリスク・ハイリターンで取引できる市場「Innovation Zone」を発表した。21日、同社が公式ホームページで発表した。
これはDeFi(分散型記入)関連銘柄に特化するプラットフォームだ。
Binanceの発表によると、このInnovation Zoneを利用できるのは事前に以下の2つの公約を承認した投資家しか参加できない。
1つ目はユーザーが想定する損失が、「元手資金の50%以上に想定している」を選択した場合のみ参加でき、「50%以下」を選んだ場合、参加することはできなくなる。
Inovation Zoneに上場する銘柄はリスクが高いため、損失を被れる投資家に限定する予定だという。
またもう1つ、「もし損失が発生した場合、『自己責任』か、『Binance』の責任か」が問われ、「Binanceの責任」とした投資家も参加できない。
Binanceによると、「自分で投資の研究をする」を推奨するユーザーに参加してもらうために、2つの質問に答える必要があるという。
Binanceは公式ホームページでInnovation Zoneについて、「我が社は、比較的多くのコインを保有する暗号資産取引所としてスタートしました。Binanceの重要な特徴の一つは、暗号資産へのアクセスをユーザーに提供することです。私たちは、すべてのコインをリストアップしているわけではありません。特にまだ上場されていないプロジェクトコミュニティからは厳しいと思われがちですが、Binanceでは独自の選択プロセスを採用しています。ブロックチェーン上で作成された何十万ものトークンのうち、現在掲載されているのは約300コイン/トークンのみです」とリリースで述べた。
なお、今回、Innovation Zoneで取り扱われるのは、「SUN(SUN)」というトロンのDeFiエコシステム関連の銘柄で、21日に上場した。
取引ペアは「SUN/BTC」と「SUN/USDT」の2種類だ。
今回のInnovation Zoneの開設も「お金の自由を広め、ユーザーの安全を守るという2つの主な公約のバランスをとるために提供している解決策を取り上げてみたいと思います」と実験的市場であることを匂わせている。(提供:月刊暗号資産)