世界で暗号資産(仮想通貨)を保有しているユーザーが1億人を突破したことがわかった。CCAF(ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター)の研究者たちの調査で判明した。

報道によると、CCAFの研究者が発表したレポートでは、2018年時点でID証明された暗号資産ユーザー数は3,500万人だった。

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(画像=月刊暗号資産)

2020年第1四半期に(7月から9月)おいて、暗号資産取引所で開かれている口座数は1億9千100万にのぼった。

その中で複数の口座を持つユーザーを除外した実質利用者数は1億100万人と「1億」の大台を突破した。

Apolline Blan氏らCCAFの研究者は「この2年で複数の暗号資産ウォレットを活用するユーザーが増えたことと、匿名の利用者が減少したことで、暗号資産利用者の特定が容易になった」とユーザー数の発表に自信を持っている。

またCCAFは他機関の研究者の調査結果と一致していると述べ、「他機関の最近の消費者調査でも、暗号資産所有者の増加が浮き彫りになっている」と指摘した。実際に、最近のイギリス金融規制当局が委託した調査では、暗号資産ユーザーが倍増していることを根拠として挙げた。

大手暗号資産分析会社Coin Metricsの創設者、Nic Carter氏は、今回のレポートを受けて、「彼らCCAFの研究者たちが試算した2018年のユーザー数の『数値』が、世界のユーザー数の最も信頼できる推定値の1つとして広く用いられていたこともあり、この調査結果は意義深いものである」と述べた。

CCAFのレポートでは、世界各国の地域別でのユーザーについても触れている。

アジア太平洋地域とラテンアメリカ法人ユーザーは16%と10%だった。

一方、北アメリカと欧州の法人ユーザーは最も活動的であり、アクティブユーザーが30%もいると考えられるという。(提供:月刊暗号資産