国内暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerは、ユーザーの資産保護のためとして暗号資産の預入、送付依頼に対する措置を行うことを発表した。先月30日、同社の全顧客にメールで通告した。

ビットコイン
(画像=月刊暗号資産)

メールでは「重要なお知らせ」として以下の説明が記載されていた。

「当社(bitFlyer)では、セキュリティの観点から、暗号資産(仮想通貨)のお預入・ご送付に着きまして、預入元および送付先の暗号資産アドレスの安全性を確認後、処理しております。以下のような場合には、保留あるいは取り消させていただき、当社よりご事情をお伺いする場合がございます」

  • 国内外で無登録業者として警告を受けている投資案件に係るお預け入れ、ご送付
  • 当社(bitFlyer)がリスクが高いと判断したアドレスに係るお預入、ご送付

今年に入ってから、男女の出会いを提供する「マッチングアプリ」や、SNSで、投資を勧誘する詐欺が増えてきている。

その中で、暗号資産投資を要求する詐欺案件も複数のメディアで報道されている。

今回、bitFlyerの対応は、暗号資産を使った詐欺的な案件など、国内外で警告を受けている無登録業者の「投資案件」に事前対応するものだ。

ただ、bitFlyerの対応は無登録業者の「投資案件」について対象とする措置であるとし、全ての無登録業者で入出金が禁止されるというわけではない。

bitFlyerは、今年7月にも「マッチングアプリで出会った異性から暗号資産への投資を勧められ、 海外の暗号資産取引所や投資プラットフォームに開設したアカウントにビットコイン等を送付したところ、当該アカウントの凍結や送付先取引所サイトが閉鎖され、投資資金が回収困難となる事案が見受けられます。」「お客様につきましては、ご自身のお取引が上記事案に該当するかどうかご注意くださいますようお願いいたします」と、プレスリリースを出していた。(提供:月刊暗号資産