気配値(けはいね)とは、買い方および売り方が「買いたい」、「売りたい」と希望する値段(指値)のこと。その中でも買い気配値とは、買い注文で最も高い値段、売り気配値は、売り注文で最も安い値段のことを指す。例えば、買い注文のうち最も高い値段が1,000円で、売り注文のうち最も安い値段が1,010円の場合、買いの気配値が1,000円で、売りの気配値が1,010円ということである。また、買い注文だけで売り注文が出ていない状態を「買い気配」、その逆を「売り気配」または「ヤリ気配」と呼ぶ。気配値の板を見ることで、投資判断の材料が得られると言える。具体的には「今その株を購入するならいくらの値段で、何株まで買えるのか」や「今その株を売却するならいくらの値段で、何株まで売れるのか」といった情報が得られる。しかし、中にはわざと大量の買いや売り注文を出して、値段を操作しようとする板情報もあるので、板の厚さをそのまま受け取らないように注意しておく必要がある。