株式会社Orbは、九州電力株式会社(九州電力)が開発した「プレミアム付商品券」を電子化するプラットフォームの基盤として、Orbの独自分散型台帳技術「Orb DLT」を提供したことを発表した。6日、Orbがプレスリリースで発表した。

Orbは、ビットコイン決済サービス企業として2014年に設立。現在は地域通貨やコミュニティ通貨発行のシステム提供などをしている。

商品券
(画像=月刊暗号資産)

Orb DLTは「ブロックチェーンのテクノロジー」と「分散データベースのテクノロジー」のハイブリッドモデルを採用し、非中央型管理モデル、改ざん耐性、スケーラビリティの特徴などを取り入れた、様々なフィンテックソリューションに適用可能な独自分散型台帳技術だ。

今回、九州電力がOrb DLTを活用して発行した「プレミアム付商品券」は、福岡県太宰府市の太宰府市商工会が発行する地域商品券「だざいふペイ」だ。スマートフォンから専用アプリをダウンロードして申し込むと、購入金額の30%分がプレミアムとして上乗せされる。

利用時は、加盟店に設置してあるQRコードを読み取って決済する。

また、従来の紙による発行と比べて、自治体からの発行や加盟店での決済に必要な手続きが効率化できるほか、申込受付場所の混雑防止などコロナウイルスへの対策も可能となるという。

Orbは、「今後も九州電力や各社と共に、Orb DLTを活用したプレミアム付商品券の電子化対応やデジタル通貨の発行を通じ、地域社会の発展に寄与するよう取り組んでまいります」とリリースで述べている。

以下、リリースで発表された「だざいふペイの概要」だ。

だざいふペイ概要

  • 利用期間:2020年10月1日(木)9時〜2021年2月28日(日)
  • 利用対象者:スマートフォーンを所持している方
  • 利用可能箇所:太宰府市内の「だざいふペイ」加盟店
  • 特徴:1,000円単位でいつでもチャージ可能。チャージ額の30%をその場でプレミアム付与。(提供:月刊暗号資産