Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスのGoogle Cloudが、暗号資産(仮想通貨)イオス(EOS)のブロックチェーンコミュニティに参加することがわかった。6日、EOS Networkを開発するBlock.oneが明らかにした。

プレスリリースによると、Google Cloudはイオスのブロックチェーンを承認・生成する役割を持つ「ブロックプロデューサー」になることを目指しているという。

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(画像=月刊暗号資産)

このブロックプロデューサーは暗号資産イオスを保有するユーザーの投票によって21のノードが選ばれる。

そのため、Google Cloudがブロックプロデューサーとして正式に承認されれば、セキュリティーやスケーラビリティなど、諸問題において発言権を得ることとなる。

Block.oneは発表内で、「Google Cloudのようなブロックプロデューサー候補を獲得できたことはEOS Networkにとって画期的な出来事だ」と語り、歓迎の意を表した。

またGoogle Cloudについて、安全性、信頼性、セキュリティー、広範に渡るグローバルネットワーク構築の実現を可能にした高度なインフラを持っていることから、EOSのようなパブリックブロックチェーンにとって非常に最適だと説明した。

Google Cloudの開発者であるAllen Day氏は、「私たちはブロックプロデューサーになるためのプロセスを開始した」と述べた上で、「あらゆる組織が分散型台帳技術をインフラストラクチャに組み込み始めている中、パブリックブロックチェーン上の情報が安全に保存され、なおかつ確実に利用可能で意義のある方法でアクセスできるようにすることに尽力する」と語った。

一方のBlock.one のDan Larimer氏は、「Google Cloudのコンピューティングインフラはブロックチェーンのセキュリティ、スケーラビリティ、分散化などを強化する」とした上で、EOSコミュニティの繁栄と業界にとって最高の参入ポイントになったと述べた。

Block.oneは2017年に設立。暗号資産イオスのICOを同年6月から1年間に渡り実施し、41億ドル(約4,400億円)相当の資金調達に成功し、話題となった。(提供:月刊暗号資産