中国人民銀行が週末に人民元高の抑制を目指し、フォワード取引に適用してきた20%の準備金を撤廃したことで、一斉にドル買い人民元売りが進み、6.6785の安値から一気に6.708まで上昇しました。 本日も少し上昇してきています。
オフショアのドル人民元価格は5月に1ドル7.2という高値をつけて以来、売られ続け(=人民元高)てきましたが、強い人民元は輸出立国の中国には良くありません。
そのため、中国人民銀行がとった策は、これまでフォワード取引に適用してきた準備金を一気にゼロとして人民元を売り易くしました。それで、昨日ドル人民元が一気に急騰、人民元安を好感して上海/深セン株式指数も急騰しました。
ドル人民元価格はこのまま上がり続けるのか、あるいはダウントレンドの中の調整でしかないのか、今日はチャートに現れている価格とオシレーターのダイバージェンスに注目して底打ちした可能性を探ってみたいと思います。
(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝