日経は静かなマーケットで+0.1%、Topixは-0.3%で引けました。上海/深センCSI300は0.7%のマイナス、香港は0.1%プラスで引けています。オーストラリアASX200は-0.3%の上昇、二ュージーランドNZX50種グロス指数は0.7%のプラスでした。

ヨーロッパはコロナ感染者が急増していることが嫌気されてドイツDAXは+0.2%、フランスCACは変わらず、Brexitの進展が見られないことで英国のFTSEは-0.5%で終了しています。スペインIBEXは+0.9%、スイスSMI指数は-0.4%でした。米株はムニュ―シン米国財務長官が大統領選前に追加経済刺激策で民主党と合意に達する可能性は低いとコメントしたことでダウは-0.6%、S&Pは-0.7%、ナスダックは-0.8%で引けています。カナダも-0.3%で引けました。 VIX指数(恐怖指数)は0.3ポイント上昇して26.4で終了しましたが、正常な反応です。

ヨーロッパはコロナ感染者が急増と英国のジョンソン首相が決めた10/15のBrexit通商交渉の期限が来ましたが、本日明日のEU首脳会談の結論次第では交渉継続となりそうです。それを好感してポンドは急騰しています。 ドルインデックスは一昨日超えたばかりの50日移動平均を一時試しに行きましたが、そこでサポートされて引けています。従ってユーロなどのドルストレート通貨ペアは一時急騰する場合もありましたが、ドルの反騰とともに下げています。ドル円はドルインデックスの下落に反応して105.03円まで売られました。クロス円もポンド円を除き急落しています。 ドルインデックスは、先週末からの動きをみると、この50日移動平均を挟んでアップダウンしており、ここからの値動きは予断を許しません。

金銀は逆相関関係にあるドルが一時急落したことで上昇しています。金は真下にある100日移動平均がサポートになっていますが、これを下に抜けるかどうかが鍵です。ドルが上がったことで、短期的にも貴金属がここから上昇する可能性は一気に低くなったと思われますが、金については万が一1オンス当たり2,000ドルを超えるような動きがある場合にのみもう一度だけ史上最高値を更新する可能性はあります。

原油価格はノルウェーの油田労働者によるストが終了したことに続きリビア油田の生産再開が伝えられたことで週初は大きく反落したものの一昨日、昨日と再び40ドルを超えて買われています。原油価格はテクニカルには8月末~9月初旬の下げの調整局面が依然として続いていますので、今後は売られるでしょう。ただし、9/18の高値を超える場合は短期的にはトレンド上昇となりえます。

10年長期金利は、一昨日から偏向ありませんでした。0.727%で引けています。ただ、10年金利は中長期的には上昇トレンドに入っていると考えられます。

トランプ大統領は主治医が、大統領は新型コロナウイルス検査で連日、陰性となっていると明らかにしたと伝えられています。トランプ大統領はスウィングステーツ(共和民主が入れ替わる州)での選挙遊説を精力的に行っており大統領選の行方は分からなくなってきています。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝