デジタル証券の発行・管理プラットフォームを提供するSecuritize Japanは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」等の住生活関連サービスを提供するLIFULLと共同で、株式会社エンジョイワークス社の「葉山の古民家宿づくりファンド」を不動産STOとして実施する。20日、Securitize Japanがプレスリリースで発表した。

発表によると本件は「国内初の一般個人投資家向け不動産STO」になるという。

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(画像=月刊暗号資産)

本取り組みでは、不動産特定共同事業法に基づき「不動産クラウドファンディング事業」を展開しているエンジョイワークス社が個人投資家からの出資に対し、セキュリティトークンを発行することで、持ち分譲渡の利便性や安全性を高める。

また、ブロックチェーン上のトークンにより第三者の証明の必要がなく、自身の持ち分保有を証明でき、譲渡時にはスマートコントラクトを介し、暗号資産とのDVP(Delivery VS Payment)により、売買において一方の当事者による債務不履行を防ぐことが可能になるという。

葉山の古民家宿づくりファンドが対象としているプロジェクトは、別荘地でも知られる神奈川県葉山町で空き家問題を解決することを目的としている。少子高齢化が進む葉山では、住民のいない古民家が増加しているという。

不動産STOを実施するプロジェクトは以下の通り。

  • プロジェクト名:葉山の古民家宿づくりファンド 〜日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家〜
  • 事業者名:株式会社エンジョイワークス 不動産特定共同事業許可【神奈川県知事 第9号】
  • 募集サイト:「ハロー!RENOVATION」
Securitize Japan
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今回、不動産STOに取り組むエンジョイワークス社は「今回、LIFULL社、Securitize Japan社ご提供のスキームにより、一般投資家向けのクラウドファンディングにSTOスキームを導入するという国内初の取り組みを実現できることを大変嬉しく思います。出資者の皆様に利便性・安全性の高いスキームを提供し、当社の参加型クラウドファンディング『ハロー!RENOVATION』コミュニティの拡大発展を目指してまいります」と抱負を述べた。(提供:月刊暗号資産