海外のマンションや一軒家に投資する「海外不動産」。手掛けているのは、数億円以上の資産を保有する富裕層が中心だ。ただ海外のため、国内不動産と比較してリスクが高い。そこで、連載「富裕層の資産運用マル秘テクニック」第8回は、日本を始め米国やスイスのプライベートバンクに11年間在籍し、現在は富裕層の資産形成サービスを手掛けている、「ウェルスパートナー」代表・世古口俊介氏に、海外不動産投資のメリットとデメリットを解説してもらい、コロナ禍の現在でも投資を成功させるコツについてアドバイスしてもらった。
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国内不動産と海外不動産の違いとは
海外の不動産に投資する最大の理由は、人口減少が進み、経済も縮小傾向が顕著な日本よりも、人口増加が見込める海外の方が経済発展の可能性が高いからだ。つまり、成長の恩恵を受けるという意味合いが強い。
ただ、一口に海外不動産投資といっても、先進国と新興国では大きく異なる。簡単にいえば、先進国の不動産は安定感がある代わりに、成長率が可能性が小さい。一方、新興国の不動産は不確実性こそ高いものの、成長の可能性が大きいといった違いがある。