クレジットカード会社大手MastercardのMichael Miebach社長は、2020年第3四半期の決算説明会でCBDCについて言及し、「これまで申請してきた暗号資産(仮想通貨)特許の大きな蓄えが優位性を発揮する」と述べた。4日、海外メディアCoinspeakerなど複数のメディアが報じた。

報道によると、Michael氏は同社の暗号特許を知的財産とみなし、同社はCBDCの将来に向けて「良いポジションにある」と述べ、CBDCについて「受け入れネットワークへのリンクは非常に重要だ」「Mastercardは、これらの取引を当社のネットワークで使用できるようにリンクさせる特許をいくつか保有している。これが価値をもたらす方法であり、我々に価値をもたらす」と展望を語った。

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(画像=月刊暗号資産)

またMichael氏によると、MastercardはCBDCの計画について世界各国の政府と話し合っているという。

またCBDCについて「世界の中央銀行の70%近くが市場でCBDCのテストを開始している。またIMF、BIS、世界銀行などの世界的な機関でさえも話題に上っている」と主張した。

今年9月、MastercardはCBDCをテストするための新しいブロックチェーンプラットフォームを発表した。CBDCの発行形態としては様々なものがあるが、マスターカードの環境は、各国の運営環境に合わせて個別にカスタマイズ可能だ。

このプラットフォームでは、中央銀行がCBDCの様々なユースケースをシミュレーションし、実用化に向けてテストすることができる。さらに、同社はサービス開始のシミュレーションも成功した。

Mastercardの幹部・Raj Dhamodharan氏は、「中央銀行は、金融包摂の促進から決済エコシステムの近代化まで、様々な目的の暗号資産の調査を加速させている。Mastercardは、公共部門、銀行、フィンテック、アドバイザリー会社と協力して、CBDCの探索においてイノベーションを推進している」「この新しいプラットフォームは、中央銀行が現在および将来、地域経済や地域経済のために進むべき道を決定する際の支援となる」と抱負を語った。(提供:月刊暗号資産