5日、ビットコイン価格が150万円を突破した(CoinMarketCap参照)。この価格は過去2番目の最高値となる。前日比でも約6%の上昇を記録している。
150万円の高値をつけたのは2018年1月の暗号資産(仮想通貨)ブームの時以来、実に約3年ぶりとなる。
また、ビットコイン価格は過去100日間で最高のパフォーマンスを記録している。
ビットコイン価格は1万ドル以上の終値で取引を終えた日数が連続で100日間を記録し、過去に長期間1万ドルを下回らなかったのは、2017年12月1日から2018年1月29日の計59日間だ。今回の好調ぶりは当時の記録を上回っている。
150万円の大台突破は、ビットコイン価格が2018年初頭に下落に転じて以降、最大のレジスタンスとなっていた。
激闘が繰り広げられている米国大統領選の影響もあってか、ビットコインだけでなく日米の株式市場でも続伸した推移が見られている。
5日の日経平均は今年1月20日に記録した年初来高値を更新し、2万4,105円28銭で取引を終えている。
米国株式市場も現地時間4日、大幅に続伸して367.63ドル高の2万7847.66ドルで取引を終えた。
3日に投開票された大統領選は4日を終えても勝敗の行方が決まっていない。
しかし、上院選で民主党の過半数獲得が厳しい状況となっていることから、議会で膠着状態が続き大きな政策転換はなさそうだとの楽観的な見方が強まり、米株式市場も続伸した模様だ。
ビットコインの上昇の要因は、米大統領選挙の混乱がビットコインと伝統的な避難資産である金(ゴールド)に投資家が資産を動かしたと見る専門家も少なくない。
ビットコインは2017年12月に過去最高値である220万円まで上昇しているが、2018年12月にはビットコイン価格は35万円まで暴落した。
2020年3月頃までほぼ横ばいの価格推移を見せていたが、そこから反転し、現在の150万円台まで上昇している。
今後、ビットコインは投資家の心理的側面である1万5000ドル(約156万円)を突破するかどうかが注目されている。(提供:月刊暗号資産)