ビットコインの1日あたりに支払われた取引手数料を含むブロック報酬が「半減期前」前を上回っていることがわかった。19日、ブロックチェーン調査会社「Glassnode」が1日あたりに支払われた取引手数料を含むブロック報酬に公式Twitterで明らかにした。

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(画像=月刊暗号資産)

また、暗号資産(仮想通貨)取引所Blockchain.comも、同様に1日あたりに支払われた取引手数料を含むブロック報酬が、18日に今年の最高値となる2120万ドル(約2,202億円)だったと発表した。

ブロック報酬の今年最高値はビットコイン半減期前の5月6日に記録した2060万ドルだったため、それを上回ったことになる。

ビットコインが3度目の半減期を迎えた今年5月12日以降、ブロック報酬は12.5BTCから6.25BTCに減少。その後、マイニング収益は1日あたり約700万ドル(約7億2,800万円)から約1300万ドル(約13億5,000万円)を推移していた。

ビットコインマイナーにとっては半減期前と同等の収益を上げるには、ビットコイン価格が2倍になる必要があった。実際、半減期のあった5月と、6月を比べるとマイナー収益は1ヶ月比約23%の減少になった。

マイニング参加者が増えると、マイナーにとっては競争率が上がり収益が下がってしまう。

結果、市場への参加者が増えるため、ビットコイン価格上昇も期待できる。

最近、マイニングマシン製造最大手Bitmain社の新マシン「Antminer S19シリーズ」などが売り切れになるなど、ビットコイン価格上昇期待は明らかにマイニング業界にも現れている。(提供:月刊暗号資産