暗号資産(仮想通貨)NEM(ネム:XEM)の新たなブロックチェーン「Symbol」のローンチが、2021年1月14日に延期されたことがわかった。19日、公式ホームページで発表された。
当初Symbolへのアップデートは2020年12月17日を予定していたが、NEM財団によると「技術的なリスクを考慮した」とのことで、約1ヶ月正式ローンチ日を遅らせることでメインネットのローンチを確実なものにしたい狙いがあるようだ。
具体的な公式発表は以下の通りだ。
- メインネットローンチ日:2021年1月14日
- スナップショットブロック:3,025,200
- スナップショット日;2021年1月14日
- 事前オプトインの締め切り:2021年1月9日
現在NEMが発行している暗号資産としては「XEM」があるが、Symbolのローンチによって新たに「XYM」という暗号資産が発行される。
それにより、現在個人のウォレットでXEMを所有している人は、1:1の比率でXYMを受け取ることができる「オプトイン」と呼ばれる意思表示を行う必要がある。今回その締め切り日も当初の予定から2021年1月9日に延長されている。
オプトインに参加すると、現在のXEM保有量がスナップショット日に取得され、同数のXYMが受け取れる。
国内暗号資産取引所でXEMを保有しているユーザーへの対応も発表されている。
コインチェックやbitFlyerなど複数の暗号資産取引所は対応を表明しているが、配布を行うかどうかは検討中としている取引所もある。
そのため、NEMを取り扱っている暗号資産取引所の続報を気にかけておいた方がいいだろう。
Symbolにアップデートされることで、セキュリティや処理速度の向上、低コスト送金などが期待されているが、以前から度々アップデートを延期してきたことから痺れを切らしているXEM保有者も少なくない。実際、NEM財団からSymbolローンチ日の延期が発表された直後に失望売りとも取れる急落が確認されている。(提供:月刊暗号資産)