暗号資産(仮想通貨)ビットコインはついに過去最高値の更新に向け最終段階へと入った。

25日未明、ビットコイン価格は1万9300ドルほどまで上昇し、日本円換算にしてついに200万円を突破した(CoinMarketCap参照)。

ビットコイン
(画像=月刊暗号資産)

国内暗号資産(仮想通貨)取引所において販売所サービスを提供している一部取引所では一時的に200万円に到達したことが確認できたが、概ねでは195万円〜198万円ほどを推移。執筆現在においては198万円台を推移しており、膠着状態が続いている。

なお、bitFlyerのLightning取引サービスにおけるビットコインFXでは一足先に200万円を上抜けており、最大206万円まで上昇した。

要因としては世界的に上昇が続く株式市場の影響が挙げられる。

日本時間24日に日経平均などアジア市場が好調だったこともあり、その勢いは海外時間でも引き継がれた。

米国のトランプ大統領が先日の米大統領選での結果を受け、勝利を確実なものにした民主党のバイデン氏への政権移行手続きを容認したことで、米株式市場には好感買いが集まった。その結果、NYダウは史上初となる3万ドルの大台に乗った格好だ。

大胆な経済対策に対する期待感が米株式の好状況を後押ししているが、この経済対策の協議次第では非常に大きな株式の価格変動が起こることも予想されるため、常に注意が必要な状況である。

このような市場変化は暗号資産市場においても起きる可能性がある。

ビットコインをはじめ、近頃の暗号資産価格のボラティリティは非常に大きくなってきている。

24日にはリップルやステラなどといった銘柄が一時前日比50%以上もの暴騰を見せており、その他アルトコインにおいても軒並み2桁%もの上昇を記録するなど、日に日に盛り上がりを増幅させている状況だ。

一連の暗号資産市場の推移は株式市場に連動していると見られるため、米国の経済対策の動向によっては暴騰・暴落どちらが起きても不思議ではない。

過去最高値の更新という歴史的な節目が刻一刻と迫っているビットコインだが、約3年前の暗号資産バブル時の推移を思い返せば高い警戒感を持っていた方がいいことも確かだ。

しかし同時に、未知の領域へと歩を進めていることも事実で、これからビットコインがいかにポテンシャルを発揮していくのかという期待を寄せるのも悪くないだろう。(提供:月刊暗号資産