26日、世界有数の暗号資産(仮想通貨)取引所であるBinance(バイナンス)の1日あたりの取引高が史上最高を記録した。

バイナンス
(画像=月刊暗号資産)

暗号資産の時価総額ランキングを発表しているCoinMarketCapのデータによると、Binanceにおける26日の1日あたりの取引高は約374億ドル(3兆8,910億円)となっている。

先週時点では、1日あたりの取引高は250億ドル(2兆6,000億円)だったが、この1週間で120億ドル以上増えたことになる。

これは2017年後半から2018年始めにかけてビットコインが急激に増加した際の取引量を上回っている。

また暗号資産・ブロックチェーン分析会社Glassnodeによると、24日にはBinanceにおけるビットコイン先物の建玉は過去最高の11.7億ドル(1,217億円)に達した。

Binanceでの取引高や建玉の増加は、先週からの暗号資産市場の急騰に伴っているとみられる。

25日、ビットコイン価格はここ数日の強気な上昇トレンドによって1万9300ドルまで到達し、日本円換算で一時200万円を突破した。

暗号資産分析企業CryptoQuantのKi Young Ju CEOは、「全ての取引所での平均流入は数時間前から増加していた。これはクジラがビットコインを取引所に預け入れたことを示唆している」と指摘した。加えて「しかし、長期的なオンチェーン上の指標では買い圧力が優勢であることを示している。今後、数日で2万ドルを突破できると思う」と持論を展開している。

このままの勢いでビットコインは2万ドル超えも期待されたが、1万9500ドルを前に下落し、一時は1万7000ドル(約176万円)を割り込んだ。

これはビットコインの過去最高値である2万ドル付近で利益を確定させようという動きがあったためとみられる。

また、高騰が続いていたアルトコインもビットコインに引っ張られる形で値を下げた。

軒並み2桁%の下落を記録したが、執筆現在においては復調の兆しを見せている。

同様にビットコインも下げ止まった形だが、強気相場から調整を含む様子見状態の相場へと移り変わったと見ていいだろう。

週末にかけて、暗号資産相場がどのような動向を見せるのか注目が集まる。(提供:月刊暗号資産