株式会社ショーケースは2日、同社が開発する簡単eKYCツール「Pro Tech ID Cheeker」が国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaifに採用されたと発表した。

ショーケース
(画像=月刊暗号資産)

これにより、1週間前後必要だった本人確認の手間が最短当日まで短縮された。

ショーケースによると、2020年4月に「犯罪収益移転防止法」が改正され、それに伴いZaifは新規ユーザーへの本人確認強化を目的とし、サービスの導入を決定したとのこと。

従来の国内暗号資産取引所では本人確認をする際、ユーザーが本人確認書類をWeb上で提出し、オンライン審査が完了した後、登録した住所宛に届いた郵送物の本人確認コードを入力するという作業を行っていた。

Zaifも同様の流れで本人確認を実施していたが、Pro Tech ID Checkerを導入することによってオンライン上で本人確認が完結するようになり、ユーザーの手続き時間を大幅に削減することが可能になったという。

また本サービス導入により、郵送費の低減や事業コストの削減も視野に入れているとし、Zaifおよびユーザー双方の負担を軽減できる見込みだという。

Pro Tech ID Checkerは、「犯罪収益移転防止法」に準拠したオンライン本人確認ツールで、検証プロセスが厳しい金融機関でも採用されているサービスだ。

ユーザーは容姿や本人確認書類の他、その書類の厚みなどを提出することにより、高い本人識別機能を有しているとのこと。

ビットコインの価格が過去最高額を上回るなど、特に米国のテック企業や機関投資家が中心に盛り上がりを見せている。これに伴い、国内の暗号資産取引所に新規口座を開設するユーザーが増加してきている。

新たに暗号資産の購入や取引に興味を持ったユーザーが最短当日で取引所に登録できるとなれば、審査速度を要因にZaifを選ぶユーザーが増える可能性も考えられる。

なお、Zaifでは先月24日から簡単eKYCツール「Pro Tech ID Cheeker」によるオンライン本人確認サービスが提供されている。(提供:月刊暗号資産