LINEの暗号資産(仮想通貨)事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLVC株式会社は2日、暗号資産取引所BITMAXにて、12月3日より暗号資産貸出サービスの「固定期間型」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、ユーザーが保有する暗号資産をBITMAXに貸し出すことで、貸し出した数量と期間に応じて貸借料を受け取ることができるサービスだ。
具体的には、LINEの独自暗号資産「LINK(LN)」を対象とし、30日間・60日間・90日間の3種類のプランから貸付期間を選び、貸付期間満了時に最大で年率12%程度の貸借料をLINKで受け取ることができるというもの。
各プランとも最低貸出数量は10LNとなっており、最大で500LNを貸出すことができる。固定期間型であるため、貸出期間中は原則として返還申請はできない。
BITMAXは2019年9月にリリースされ、国内で多くのユーザーを有するLINEの暗号資産取引所ということもあり、サービス開始前から大変話題を集めた。
モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」とも連携しており、スピーディーに日本円の入出金をできるほか、LINEのアプリ内で登録から取引までを完結させられることが特徴だ。
また、1,000円未満から取引が可能なため、暗号資産を始めたい方や投資初心者も手軽に取引を始めやすい。
現在、取り扱っている暗号資産はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、LINK(LN)の計6種類。
なお、BITMAXでは今年10月7日から貸借料が貸出開始日の翌日から日次で毎日発生し、貸し出している暗号資産を最短当日・最長でも7日以内に返還を受けることができる「変動期間型」の暗号資産貸出サービスの提供を開始していた。
LINEグループでみると、暗号資産取引所BITBOXにおいて2018年7月から日米以外のユーザーを対象とした暗号資産取引および交換サービスを開始している。
LINEは現在、決済、投資、保険、ローンなど幅広い金融サービスを展開している。
認知度や人気を鑑みると、同社の暗号資産サービスがLINEの掲げる「LINE経済圏」の一部を担う可能性に期待が持てる。(提供:月刊暗号資産)