ビジネスインテリジェンス(BI)企業MicroStrategy(マイクロストラテジー)が、ビットコインをさらに買い増すため、転換社債(発行企業の株式に転換できる債券)を発行して4億ドル(約416億円)を調達する計画を明らかにした。7日、同社がプレスリリースで発表した。

ビットコイン
(画像=月刊暗号資産)

MicroStrategyは、転換社債の発行に際し「財務省の準備方針に従い、債券発行による収入をビットコインに投資する予定です」とリリースで明言している。

同社は1989年に設立。米国バージニア州に本社を置くNASDAQ上場企業で、世界27ヶ国に事業拠点を持ち、従業員数は約2,100人。顧客数は世界で4,000社以上を数える。

今回、発行される転換社債は、5年満期で適格機関投資家のみに販売されるという。

記事執筆時点のビットコイン価格では、400億ドルで約2万BTCの購入が可能だ。

今年に入ってから、MicroStrategyはビットコインの購入を進めている。同社は初めてビットコインを企業のバランスシートに加えた米国の上場企業だ。

今年8月、同社は2億5,000万ドル(約260億円)でビットコインを購入したことを明らかにした。さらに9月には1億7,500万ドル(約182億円)でビットコインを買い増しした。

12月5日には、MicroStrategyのMichael Saylor CEOが自身のTwitter上で「米国財務省準備政策に基づき、1ビットコインあたり約1万9427ドル(約202万円)で約2,574ビットコインを約5,000万ドル(約52億円)の現金で購入した」「現在、(MicroStrategyは)約4万824ビットコインを保有している」と明かしたばかりだった。

Saylor氏は、ビットコインの購入について以前から「長期的な目線で、米ドルの価値低下をヘッジするためにビットコインを大量に購入することに決めた」と宣言していた。

Saylor氏はビットコインに前向きな人物として知られ、これまでもビットコインの優位性を提唱してきた。

また同氏は、今年10月に自身のTwitter上で個人としても1万7,732ビットコインを所有していることを明らかにし話題になった。(提供:月刊暗号資産