日経平均 27,663.39 円 ▼ 534.03 円
≪東証一部≫
売買高 15億7,635万株
売買代金 3兆2329億2600万円
値上り銘柄数 314 銘柄
値下り銘柄数 1,834 銘柄
騰落レシオ（25日） 103.62 %
為替 1ドル＝104.48 円
☆ 市況概況 ☆
好決算も出尽くし！週末の手仕舞い売りに押されて大幅下落
米国株が反発となったことや引き続き好調な決算発表が見られることから買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると戻りの鈍さなどを嫌気して手仕舞い売りも嵩み、軟調となる場面も見られた。それでも28,200円を割り込むと売り難さも見られ、「寄り天」ながらも小幅安で前場の取引を終えた。
昼の時間帯には手仕舞い売りも嵩み28,000円水準を試す動きとなった。後場に入ると売りが先行し、売りが売りを呼ぶような場面もあって、あっさりと28,000円を割り込み、28,000円を割り込んでも買いが入らないということで手仕舞い売りを急ぐ動きになり、大幅安となった。いったん下げ渋りは見られたものの再度戻りの鈍さが嫌気されて売られると、下値の節目とみられる27,500円を試すように売られ、最後の最後に買戻しが入ったもののほぼ安値での引けとなった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されて軟調となるものが目立った。後場に入ってからは総じて売られ、東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、売りが売りを呼ぶような形で下げを加速するような場面もあった。
TOPIXの見直しによる持高調整の売りに加え、決算発表を機に改めて買われすぎの修正があったということだろう。ここまでわけもなく指数を押し上げるような買いが目立っただけに、米国での投機的な動き、ゲーム感覚での買いが止まったということで一気に手仕舞い売りを急ぐことになったのだろう。好決算も織り込み済みということで下値模索から戻り売りが優勢となり、冴えない展開となりそうだ。月初の買いが期待されるものの期待通りといかないと売り急ぐことになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
一気に25日移動平均線や基準線を割り込むような展開になった。ここで下げ渋るかどうかということだが、週明けに戻らないと一気に75日移動平均線までの調整もある得ることになる。
☆ あれやこれやと一言 ☆
底堅さがみられた感じで買い先行となったが見事に「寄り天」となった。好調な決算も織り込まれているということで決算発表をきっかけにして一気に手仕舞い売りが出たということだろ。それだけ買われすぎていたということであり、まだまだ正常化には時間がかかるだろう。
値幅調整か日柄調整かというところだが、改めて業績面からの乖離が取り沙汰されると下値めどが見えないことになりそうだ。ただ、まだ金余りという状況でもあり、押し目買い意欲はあるのだろうから、戻す場面もありそうだ。
戻りを試す動きで改めて上値の重さが確認されて売られ、そして何度か戻りを試しては打ち返されるということになると、今度は本日の後場のように一気に売られるということになるのだろう。空売りが減少し、押し目買いが塩漬けになるとさらに大きく下落する場面も出てきそうだ。
押し目買いがうまく回転が効くかどうかがここからの相場の方向を決めることになりそうだ。決算発表に慌てて反応するというよりは、業績面で割高のものを避けておくに越したことはないと思う。割安銘柄、売られすぎ銘柄の底堅い銘柄に注目だろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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夕方のライブ配信 －明日の相場見通し－ （原則として16：00開始です、この時間以外でも見られます。）
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
