国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは、株式会社メタップスアルファの全株式を取得し、子会社にした。26日、コインチェックがプレスリリースで発表した。

完全に株式の譲渡が実行されるのは2月15日の予定だ。メタップスアルファは「コインチェックテクノロジーズ」に商号を変更する。

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(画像=月刊暗号資産)

メタップスアルファは、ブロックチェーン技術にコミットしたサービス開発を行っている会社だ。同社は2019年9月からオンチェーンのNFTマーケットプレイス「miime」を運営している。

コインチェックの子会社になった後もmiimeの運営は継続し、ユーザーはそのままサービスを利用可能だ。miimeは昨年7月に世界で初の日本円によるNFTの決済機能をサポートしたことで話題になった。

コインチェックは現在、NFTを取引する市場の開発を積極的に進めている。すでにユーザー間で知名度の高いメタップスアルファの「miime」を買収することで、NFT事業の開発と拡大を加速させる方針だ。

今回、コインチェックは「NFTの取引市場拡大において課題とされるイーサリアムのブロックチェーン上での取引処理のスケーラビリティ問題を回避しつつ、より手軽にNFTを取引いただけるよう、当社ではネットワーク送金手数料(Gas代)が発生しないオフチェーンのNFTマーケットプレイスの開発を進めております」とリリースで述べた。

昨年、DeFiブームでイーサリアムのトランザクションが増加し、スケーラビリティ問題が顕在化しきたため、コインチェックはオフチェーンにおけるNFTのマーケットプレイスの開発を続けてきた。ここに、すでにオンチェーンでNFTマーケットプレイスの提供を進めている「miime」を加えることで、国内外での事業展開を加速することを子会社化の理由とした。(提供:月刊暗号資産