米国の資産運用会社最大手であるBlack Rockが、価値保存の手段の1つとしてビットコインへの投資を行い始めている可能性が浮上した。同社CIOのRick Rieder氏が、17日のCNBCでのインタビューで明らかにした。
Rieder氏は、Black Rockがビットコインについて「手をつけ始めている」と発言。すでに同社がビットコインへの投資を開始していることを示唆した。
しかし、具体的な購入の規模や価格帯はなどの詳細に関しては明言しなかった。
Black Rockが暗号資産(仮想通貨)市場に関心を示しすのはこれが初めてではない。
同社は昨年12月に、ブロックチェーンリードVP(Vice President, Block Chain Lead)」という名目で人材募集を開始。募集要項にはブロックチェーンの技術的な側面にも深い知見を示す人材を求めているという旨が記載されている。
さらに、今年1月に資産の一部をビットコイン先物へ投資する可能性を示唆する書類を米証券取引委員会(SEC)へ提出したのも記憶に新しい。
Rieder氏はインタビュー内で、人々が新しい価値保存の手段を追求するとともにビットコインへの関心も高まっていると推測した。さらに同氏は、十分な技術の進歩や規制の強化によって多くの人がビットコインをポートフォリオに組み込むことを検討しているとの考えを示した。一般大衆がビットコインへの関心を高めていることが価格の高騰にも繋がっているとの見解を述べた。
同氏は、Black Rockは現段階ではビットコインへの投資に関する助言を行ってはいない一方で、ポートフォリオの最適化の手段として暗号資産に資産の一部を配分することは「理にかなっているようだ」と続けた。
CNBCとの数分間のインタビューを通してRieder氏はビットコインに対して楽観的な姿勢を見せた。
最大手資産運用会社におけるファンド運用部門の最高責任者からの発言であることを考えると、機関投資家がビットコインへの関心を強めていることの裏付けとも取れる。(提供:月刊暗号資産)