日経平均   30,017.92 円 ▼ 218.17 円
≪東証一部≫
売買高    12億2,374万株
売買代金  2兆4668億1500万円
値上り銘柄数 590 銘柄
値下り銘柄数 1,522 銘柄
騰落レシオ(25日) 100.46 %
為替 1ドル=105.58 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買戻し一巡で売られるものが多く大幅下落

米国株が軟調となったことや昨日下げ渋りとなったこともあり、売り先行となった。30,000円を割り込んで始まったもののすぐに30,000円台回復となったが、昨日の終値を意識すると手仕舞い売りに押されるものが多く、冴えない展開となった。昨日指数を押し上げたファーストリテイリング(9983)もさすがに買戻し一巡から売られ日経平均は冴えない展開となった。

昼の時間帯には先物が売られ、下値の節目とみられる29,800円を試す動きとなった。後場に入ると現物株も大きく下落して始まり、下値の節目を試す動きになったが。指数に影響の大きな銘柄に再度買戻しなどもあって下げ渋りとなった。それでも30,000円を回復するというよりは30,000円を意識すると手仕舞い売りに押され、買戻し一巡となるなど上値の重い展開が続き、最後は買戻しも入って30,000円台をキープしての引けとなった。

小型銘柄も飛び石連休を控えているということもあり、手仕舞い売りが優勢となった。東証マザーズ指数は一時大幅安となるなど冴えない展開で、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物は散発的にまとまった売り買いも見られたが、指数を大きく動かす場面はほとんどなく、持高調整の売り買いが中心となっていたようだ。

相変わらず指数に影響の大きな銘柄が下げ渋り、下値の節目は試すもののそれ以上の下落にならないという感じだ。それでもさすがに買われ過ぎ感が強く、売られはしないものの買われることもないということで日経平均の上値は重くなっている。いったん調整となるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
いったん下値を試す動きになった。「アイランドリバーサル」という形であり、30,200円水準が当面30,000円を割り込んで下値を試す動きになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買われすぎ銘柄の買い戻しが一巡となるとこうした調整がみられるということだろう。ファーストリテイリングなどは需給から言えば大きく売られることはないのかもしれないが、こうした状況であればいずれ日経平均の見直しにつながるのではないかと思う。

かつて、1980年代バブルの時も品薄銘柄が大きく買われ、銘柄入れ替えで暴落をしたケースがあり、ITバブルも、銘柄入れ替えで暴落となった。特に今回のバブルはサブプライムバブルと同じで、株価や暗号資産の価格だけのバブルであるから、指数の構成などが変わることがバブル崩壊につながるということになる。

逆に言えば、ファーストリテイリングやソフトバンクGなどほんの一握りの株価を示す指数として生き残るということであれば、1980年代バブル時の高値である38,915円を超えて来るということになるだろう。日経平均の見直しの声は全く聞こえてこないが、新規組み入れ銘柄の株価次第では波乱もあるということだ。

あとは金利が問題になる。2015年夏の暴落や2016年初めの暴落、そして2018年2月、3月の暴落や2018年秋から冬にかけての暴落はすべて金利上昇が引き起こした下落スパイラルであり、ここからは金利と指数見直しなどが大きく問題となってくるのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。