成長著しい中国市場。アメリカに次ぐGDP誇るこの国の株を買うには、どうしたらよいのか。同じ外国株でも、米国株ほど知られていない中国株の買い方、証券会社の選び方や、中国市場の特徴、初心者におすすめの銘柄などを、わかりやすく解説していこう。

1,中国株の4つの特徴 

中国株の特徴
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

今や中国は米国に次ぐ経済大国として、世界経済の中心に位置している。中国には、世界を席巻する成長企業も多い。

中国最大のECサイト、アリババグループはソフトバンクグループ<9984>の出資先として日本でも有名だ。最近では、テレワークの拡大によって話題になったズーム・ビデオ・コミュニケーションズ創業者も中国出身である。

世界経済をリードする中国を市場とする中国株に投資する魅力は、一言で言えば日本にはない成長性や将来性だろう。中国市場への投資を考えているなら、まずは中国株の主な4つの特徴をおさえておきたい。

特徴1,中国株の種類や市場――売買できる中国株は基本的に香港株、上海A株の一部も

中国株の種類
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

中国には、香港証券取引所と、中国本土にある上海証券取引所と深セン証券取引所があり、それぞれの市場に上場している銘柄は

・香港株
・上海株
・深セン株

と呼ばれている。

このうち、日本人投資家が売買できるのは香港市場に上場している銘柄だ。それぞれの市場の特徴を見ていこう。

【香港株(香港株)の特徴と取引の基本情報】
日本人を含む外国人投資家が売買できるのは、国際市場として開放されている香港証券市場の香港株。英語での情報開示もされている。メインボードとGEM(Growth Enterprise Market)に二分され、前者は日本でいう東証一部、後者はマザーズをイメージするとわかりやすいだろう。メインボードは、さらに3つに分かれている。

香港株の種類
メインボード H株 ・中国籍企業によって中国本土内に設立され、香港証券取引所に上場している企業
・電力や鉄鋼などの重厚長大系の中国国有企業が多い
レッドチップ株 ・中国籍企業によって香港などに設立され、香港証券取引所に上場している企業
・中国本土の資本が30%以上で、通信やテクノロジー株が多い
その他香港株 香港企業や海外企業で香港市場に上場している銘柄
GEM Growth Enterprise Market(成長企業市場)
香港株の取引の基本情報
売買単位 2,000株単位(※銘柄によって異なる)
取引通貨 香港ドル
現地源泉税 キャピタルゲイン課税はなし。銘柄によっては配当課税10%

取引単位が2,000株単位であることに注意したい。投資するためには、ある程度まとまった金額が必要になるからだ。香港株は、主要ネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券や、総合証券を通して取引ができる。

【上海株と深セン株の特徴と取引の基本情報】
上海株と深セン株は本土株とも呼ばれ、A株とB株に分かれる。A株は中国国内投資家向けの市場で、B株は外国人投資家向けの市場だ。どちらも、英語での情報開示はほとんどない。

本土株(上海株と深セン株)の種類
A株 ・主に中国国内投資家向けの市場
・B株より上場会社数が圧倒的に多い
・2014年から外国人投資家に一部銘柄を開放
・国内で投機的な買いが入って、株価が割高になりやすい
・株価が中国政府の政策の影響を受けやすい
B株 外国人投資家向け市場

上海証券取引所と深セン証券取引所の違いもあるので、把握しておこう。

市場 特徴
上海証券取引所
(上海株)
・メインボードのみ
・重厚長大企業が多い
・大学発ベンチャーや世界的な企業なども上場
深セン証券取引所
(深セン株)
・メインボード、中小企業ボード、創業ボードあり
・ITやサービス業が多い

本土株企業の資本・本店所在地は、中国本土。それぞれの取引基本情報は、以下のとおりだ。

本土株(上海株と深セン株)の取引情報
株の種類 売買単位 取引通貨 現地源泉税 取扱証券会社
上海A株
※一部銘柄は売付のみ
100株 人民元 ・キャピタルゲイン課税なし
・銘柄によって配当課税10%
・楽天証券
・内藤証券
・東洋証券
上海B株 100株 米ドル ・内藤証券
・東洋証券
深センA株 100株 人民元 ・キャピタルゲイン課税なし
・銘柄によって配当課税10%
・内藤証券
・東洋証券
深センB株 100株 香港ドル ・内藤証券
・東洋証券

個人投資家に人気のあるネット証券は上海株や深セン株を取り扱っていないところが多いが、楽天証券のみ上海A株を取り扱っている。なお、中国株取引に強みを持つ内藤証券と東洋証券は、上海A・B株、深センA・B株を扱っているので、本格的に中国株投資を始める人は、口座開設を検討してみるといいだろう。

特徴2,中国株投資で確認したい5つの株価指数――香港ハンセン株価指数、H株指数など

5つの主要株価指標
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

中国の株式市場全体の値動きを知りたい場合は、各証券取引所の代表的な銘柄で構成されている以下の株価指数を確認するといいだろう。

・指数1,香港ハンセン株価指数――香港市場全体の株価動向を示す
香港証券取引所に上場するH株とレッドチップ株のうち、香港市場を代表する49銘柄で構成されている株価指数。香港市場全体の相場動向を知ることができる。ハンセン指数サービス社が提供している株価指数で、1964年7月末時点の構成銘柄の時価総額合計を100として算出される。

・指数2,H株指数――香港市場のH株の株価動向を示す
香港証券取引所に上場している、中国本土に拠点を置く中国籍企業であるH株を代表する企業40銘柄で構成されている株価指数。正式名称は「ハンセン・チャイナ・エンタープライズ・インデックス」だ。2000年1月3日時点の、H株指数構成銘柄の時価総額合計を2,000として算出した指数である。

・指数3,レッドチップ指数――香港市場のレッドチップ株の株価動向を示す
香港証券取引所に上場している、香港に本社を置く中国籍企業であるレッドチップ株を代表する企業25銘柄で構成されている株価指数。正式名称は「ハンセン・チャイナ・アフィリエイティッド・インデックス」。2000年1月3日時点の、レッドチップ指数構成銘柄の時価総額合計を2000として算出した指数。

・指数4,上海総合指数――上海市場全体の株価動向を示す
上海証券取引所に上場している中国国内投資家向けのA株と、外国人投資家向けのB株のすべてを対象にした株価指数。

・指数5,上海A株指数――上海市場の国内投資家向けのA株だけの株価動向を示す
上海証券取引所に上場している中国国内投資家向けのA株だけで構成されている株価指数。

特徴3,中国株と日本株では取引ルールが大きく異なる――違いを比較

中国株と日本株では注文の出し方や売買単位など、さまざまな違いがある。ネット証券で売買できる中国株について、最低限知っておきたい取引ルールの違いを確認しておこう。

中国株と日本株の取引ルール比較

  中国株 日本株
香港株 上海A株
寄付値の決め方 プレオープニング・セッション※1 板寄せ方式
引け値の決め方 クロージング・オークション・セッション※2 板寄せ方式
一般的な売買単位 1,000株、2,000株など
銘柄によって異なる
買い100株
売り1株
単位株
(100株)
銘柄コード 5桁 6桁 4桁
呼値 現在値によって異なる 0.01人民元 ・TOPIX100構成銘柄は0.1円~
・株価の価格帯によって呼値の単位が決められている
注文の種類 指値注文のみ※3 成行注文
指値注文
注文受付制限 なし ・1回あたり100万株以下
・最大発注金額は7,000万香港ドル相当の人民元以下
なし
制限値幅 原則なし※4 前日終値の±10%※5 前日終値を基準に、各銘柄の価格帯に応じて制限値幅を設定
取引時間 ・プレオープニング・セッション
日本時間10:00~10:30
(現地時間9:00~9:30)
・前場
日本時間10:30~13:00
(現地時間9:30~12:00)
・後場
日本時間14:00~17:00
(現地時間13:00~16:00)
・クロージング・
オークション・セッション
日本時間17:00~17:10
(現地時間16:00~16:10)
・前場
9:00~11:30
・後場
12:30~15:00

※1前場開始30分前~開場時間
※2ハンセン指数構成銘柄、中大型株、A株・H株重複上場銘柄、香港上場ETFが対象
※3マネックス証券を介して、プレオープニング・セッションで取引する場合、指値注文と成行注文(売りのみ)ができる
※4クロージング・オークション・セッションでは値幅制限あり
※5注意銘柄の場合は、前日終値の±5%

特徴4,日本に比べて高い経済成長率

2020年6月のIMFの発表によれば、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年の世界経済の成長率は-4.9%、日本は-5.8%、米国が-8.0%、その他先進国や新興市場国なども軒並み景気後退が予想されている。その中で中国だけは2020年の経済成長率が1.0%になると見込まれており、世界的に深刻な景気後退局面においても、中国経済の底堅さが表れている。

新型コロナウイルスのパンデミック以前から景気停滞が続いていた日本とは違い、中国は一時的に成長率が落ち込むものの、コロナ終息後は再び経済成長が続くと考えられる。

中国経済の強さを支えているのが、中国企業だ。重厚長大企業からIT企業まで多彩な銘柄が揃い、中国経済の規模的拡大の原動力になっている。中国市場には、このような持続的成長企業に投資できる妙味がある。

2,中国株を買うための準備&フロー 3ステップを紹介

中国株購入の3ステップ
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

中国市場の基本情報や日本株との違いを紹介してきたが、実際に中国株を購入するためにはどうしたらよいのだろうか。基本的には以下のとおり、日本株や米国株を買う時と同じだ。

ステップ1,証券口座を開設する
ステップ2,入金する
ステップ3,買い注文を出す

それぞれのステップを詳しく見ていこう。

ステップ1,証券口座を開設する

ネット証券で中国株を売買するには、まず総合証券口座を開設し、次に外国株式取引口座を開設する必要がある。

・ネット証券の口座を開設していない人
2020年7月15日現在、中国株を取り扱っているSBI証券、楽天証券、マネックス証券では、証券総合口座を開設すると、自動的に外国株式取引口座も開設される。そのため、ここでは証券総合口座開設の手順を説明する。

マイナンバーを確認できる書類(あるいは本人確認のための運転免許証や健康保険証など)と、銀行の口座番号を確認できる預金通帳かキャッシュカードを手元に用意して、ネット証券のホームページにアクセスする。

スマートフォンとマイナンバーカードがあれば、その場で本人確認ができるため、取引開始までの期間を短縮できる。1日でも早く取引を開始したい人は、スマートフォンによる口座開設がおすすめだ。

ホームページに設置されている「口座を開設する」ボタンをクリックして、申込フォームに遷移したら、手順に従って手続きを進める。

スマートフォンで口座開設をした場合はメールで口座開設完了通知を受け取り、パソコンの場合は郵便で受け取る。ネット証券のサイトにアクセスして、口座開設完了通知に記載されているIDと仮パスワードを入力してログインすれば、ステップ1は完了だ。

・ネット証券口座を開設しているが、外国株式取引口座を開設していない人
【SBI証券の場合】
Sログイン後、以下の3通りの方法で外国株式口座を開設できる。

1.右上にある「お取引・口座開設」メニューの「外国株式」→「開設」ボタンをクリックする。
2.メニューバーにある「外国株式」をクリックして「口座開設・お取引までの流れ」ページに遷移し、「今すぐ外国株式取引口座開設」ボタンをクリックする。
3.上部にある「口座管理」ボタンをクリックして、「お客さま情報 設定・変更」ページに遷移する。「お取引関連・口座情報」画面の「取引口座」から「外国株式 口座開設」を選択する。

【楽天証券の場合】
ログインしたら最上部にある「設定・変更」アイコンをクリックして、「申込が必要なお取引」→「外国証券/申込」をクリックして、申込書類を請求する。申込書類が届いたら、必要事項を入力して郵送する。

【マネックス証券の場合】
ログインして、「外国株式」ページに遷移する。ページ上部の「外国株式取引口座を開設する」ボタンをクリックすると、外国株式取引口座開設画面に遷移する。必要事項を入力したら、外国株式取引口座の開設は完了だ。

ステップ2,入金する

【SBI証券の場合】
・円貨決済→証券口座の日本円残高がそのまま中国株の買付余力になる
中国株を円貨決済する場合は、証券総合口座の残高がそのまま中国株の買付余力になる。

ネット証券サイトにログインしたら、メニューバーにある「入出金・振替」ボタンをクリックして入出金ページに遷移し、入金額を指定する。あらかじめネット証券提携金融機関を確認して、即時入金やインターネットバンキングの手続きを済ませておきたい。入出金は無料で、リアルタイムで証券総合口座に入金できるので便利だ。

証券総合口座に入金が反映されたら、中国株の買付準備は完了だ。

・外貨決済→住信SBIネット銀行からの香港ドル送金が低コストで簡単
SBI証券では、中国株取引を外貨(香港ドル)で決済することができる。口座連携させた住信SBIネット銀行から、振込手数料無料で香港ドルを外国株式口座に送金する方法である。銀行の為替コストも格安なので、お得だ。

メインサイトの「入出金・振替」→「外貨入出金」に進み、通貨(香港ドル)と振込金額と取引パスワードを入力すれば、外貨入金が完了する。

証券サイトの「為替取引」で、自分で香港ドルに交換してから中国株の取引に使うこともできる。この場合も、証券総合口座の残高から買付必要額を指定するだけなので簡単だ。為替相場を見ながら、自分で為替取引のタイミングを決められるのもメリットだ。

【楽天証券の場合】
香港ドル(香港株)または人民元(上海株)の入金に対応していないので、中国株取引はすべて円貨決済となる。証券口座に中国株の買付に必要な残高があれば、そのまま注文画面から買い注文を出すだけでよい。

【マネックス証券の場合】
マネックス証券では入金は日本円だけなので、中国株の買付の際も通常の手順で総合証券口座に入金してから、以下の手順で外国株取引口座に資金振替を行う。

1.「入出金」→資金振替/外国株取引の「振替(日本円)」をクリックする。
2.「資金振替選択」ページに遷移したら、「MRF・お預り金→外国株取引口座」→「次へ(振替額の指定)」をクリックする。
3.「資金振替指示」ページで振替額を入力して、「次へ(振替額の確認)」をクリックする。
4.振替額を確認して暗証番号を入力し、「実行」ボタンをクリックすると、資金振替手続きは完了だ。

資金振替をした外国株取引口座の円貨は、中国株の買い注文が入ると、自動的に香港ドルに振り替えられる。円高の際に、あらかじめ外国株取引口座の円資金を香港ドルに振り替えておいて、実際の取引でその香港ドルを使うこともできる。

ステップ3,買い注文を出す

各社の「中国株」トップページ→個別銘柄ページ→「買い注文」ボタンをクリックして、注文画面に遷移する。

必要事項を入力したら、内容を確認して取引暗証番号を入力し、「実行」ボタンをクリックすれば買い注文は完了だ。

3,主要ネット証券3社の取扱銘柄数や手数料などを比較

SBI証券、楽天証券、マネックス証券の中国株取引に関する基本情報を比較してみよう。

主要ネット証券3社の中国株取引基本情報

  対象取引所 国内取引手数料(税込) 株の種類 銘柄数
SBI証券 香港 約定代金の0.286%
-最低手数料51.7香港ドル
-上限手数料517香港ドル
・メインボード
・GEM
1,362銘柄
香港ETF 29銘柄
香港REIT 1銘柄
楽天証券 香港 約定代金の0.55%
-最低手数料550円
-上限手数料5,500円
・メインボード
・GEM
666銘柄
香港ETF 30銘柄
上海 A株 235銘柄
マネックス証券 香港 約定代金の0.275%
-最低手数料49.5香港ドル
-上限手数料495香港ドル
・メインボード
・GEM
2,494銘柄
香港ETF、REIT 30銘柄

通常の手数料はマネックス、最低〜上限手数料では楽天証券

通常の手数料は、「約定代金の0.275%」であるマネックス証券が最も安い。しかし、最低手数料・上限手数料を1香港ドル=14.0円として比較すると、

・SBI証券 最低手数料約728.8円~上限手数料7,238円
・楽天証券 最低手数料約550円~上限手数料5,500円
・マネックス証券 最低手数料693円~上限手数料6,930円

となり、楽天証券が安い。少額取引を繰り返すスタイルなら、楽天証券がコストを抑えられそうだ。

取扱銘柄数はマネックス証券が圧勝

個別銘柄、ETF、REITの銘柄数の合計を見てみると

・SBI証券 1,392銘柄
・楽天証券 931銘柄
・マネックス証券 2,524銘柄

とマネックス証券が圧倒的に多い。幅広い銘柄に投資したい場合は、マネックス証券で口座を開設するとよいだろう。

4,おすすめ中国株ランキングTOP10!初心者が注目すべきなのはどれ?

国際マーケットである香港証券取引所に上場している香港株は、身近で取引がしやすいネット証券3社のどこでも購入できる。香港株の株価は国際基準で決定されるため、比較的適正な水準に落ち着いており、流通量も多いので売買しやすい。何より中国株は、企業の持続的成長にともなって今後も値上がりが期待できる銘柄が多いため、投資の醍醐味も味わえる。

そこで、投資対象として魅力的な香港株から10銘柄を選定して、初心者にも買いやすく、配当も受け取れる銘柄TOP10を紹介しよう。

選定条件は以下のとおりだ。

・マネックス証券「銘柄スカウター中国株」を利用
・銘柄スカウターの配当利回りランキング上位20銘柄を選定
・各銘柄の売買単位を確認して最低投資額を算出し、10万円以下で購入できることを確認
・直近決算期が大幅な赤字決算ではないことや、赤字決算が連続していないことを確認して、上位10銘柄をランキング

高配当利回り香港株ランキングTOP10

順位 銘柄名 配当
利回り
2020/
7/14終値
売買
単位
最低投資
金額※1
業種
1 チャイナ・
アルミニウム・
カンズ・
ホールディングス
<06898>
77.20% 0.485
香港ドル
2,000株 970香港ドル
(1万3,580円)
包装・容器
2 タイサン・
ホールディングス
<00687>
49.40% 0.425
香港ドル
2,000株 850香港ドル
(1万1,900円)
建設
3 MSコンセプト
<08447>
44.10% 0.034
香港ドル
10,000株 340香港ドル
(4,760円)
レストラン
4 ジョンユエン・
バンク
<01216>
43.50% 1.13
香港ドル
1,000株 1,130香港ドル
(1万5,820円)
銀行
5 ブリリアント・
サークル・
ホール
ディングス・
インター
ナショナル
<01008>
39.90% 0.48
香港ドル
2,000株 960香港ドル
(1万3,440円)
包装・容器
6 イー・
コモディ
ティーズ・
ホールディングス
<01733>
37.90% 0.19
香港ドル
1万
2,000株
2,280香港ドル
(3万1,920円)
その他
エネルギー
7 ズオリ・
コーチュアン・
マイクロ
ファイナンス
<06866>
35.60% 0.4
香港ドル
2,000株 800香港ドル
(1万1,200円)
クレジット
カード・
貸金業
8 ビサンエン・
ホールディングス
<00926>
35.50% 0.31
香港ドル
1,000株 310香港ドル
(4,340円)
消費財
9 ビジョン・
インター
ナショナル・
ホールディングス
<08107>
30.7% 0.057
香港ドル
1万株 570香港ドル
(7,980円)
衣料品・
アクセ
サリー
製造
10 NOVAグループ・
ホールディングス
<01360>
29.6% 0.169
香港ドル
5,000株 845香港ドル
(1万1,830円)
商業
サービス

※マネックス証券の中国株配当利回りランキング銘柄をもとに、必要事項を選んで筆者が再構成した
※1,1香港ドル=14.0円換算

第1位,チャイナ・アルミニウム・カンズ・ホールディングス<06898>――大幅増配を予定するアルミ二ウム缶製造会社

ボディデオドラントやヘアスタイリング製品、シェービングクリームなど消費者向け日用消費財製品のアルミ容器や、痛みを緩和するためのスプレー缶、消毒スプレーといった医薬品向けアルミ容器を製造している。2020年度は大幅増配を予定している。

第2位,タイサン・ホールディングス<00687>――香港で幅広い建設サービスを提供

香港で建設サービスを提供している会社。地下連続壁、地盤調査フィールドワーク、ソケットH型杭、土地造成工事、解体工事、プレボーリング、地滑り防止工事、道路排水工事など、あらゆる建設工事を手掛けている。

第3位,MSコンセプト<08447>――香港の多店舗展開レストランの運営会社

香港で、洋食・和食のカジュアルダイニング・レストランを運営している。Bistro Bloom、Bistro Bloom/Marbling、Hanaといったブランド名のレストランを多店舗展開している。

第4位,ジョンユエン・バンク<01216>――業績好調な商業銀行

コーポレート・バンキング部門、リテール・バンキング部門、フィナンシャル・マーケット部門の3部門で事業を展開している商業銀行である。営業収益の柱は、企業、政府系機関、金融機関などに、企業向け融資・その他金銭債権業務などを提供するコーポレート・バンキング・サービスだ。

第5位,ブリリアント・サークル・ホールディングス・インターナショナル<01008>――包装用途の印刷会社

紙巻たばこの印刷やラミネート紙の製造、パッケージの印刷など、包装・容器の印刷を中国本土と香港で手掛ける印刷会社。紙巻たばこの印刷が主力事業となっている。

第6位,イー・コモディティーズ・ホールディングス<01733>――英国発祥の石炭燃料会社

原料炭関連製品の加工・販売から物流サービスまでを手掛けている。収益の大半を占めるのは、原料炭などの製造加工や販売、石炭加工プラントの管理・運営などを行っている原料炭などの加工販売部門である。英国バージンアイランドが拠点。

第7位,ズオリ・コーチュアン・マイクロファイナンス<06866>――農業向けローンに強み

無担保ローン、保証付きローン、農業者向けローン、個人事業者向けローンをはじめとする各種ローンサービスを提供する会社。ローンの主な貸付先は、農村の開発事業者や農村地域居住者、さまざまな業種の中小企業・小規模事業者、および各種製品を販売するネット小売事業者などだ。

第8位,ビサンエン・ホールディングス<00926>――漢方ベースの治療用茶などを研究

天然の漢方薬と茶葉を原料とした治療用茶の研究開発や生産、販売、販売促進、ならびに医薬品の販売および販売促進に従事している。中国本土や香港、マカオ、台湾などで事業を展開。

第9位,ビジョン・インターナショナル・ホールディングス<08107>――アパレル関連サービスを提供する会社

主な事業はアパレル製品のデザイン・開発。また、生産管理や物流、品質管理などを一貫して行うサプライチェーン・マネジメント・サービス(SCM)を大型百貨店やブティックなどに提供している。

第10位, NOVAグループ・ホールディングス<01360>――大規模イベントなどの運営会社

大型展示会の主催や、プロジェクトのマネジメントが主な事業。香港のトレード・フェア以外にも、米国のAsia Expo-Las Vegas、シンガポールのAsia Expo-Singapore、ドイツのAsia Apparel Expo-Berlinなど、世界各地でトレード・ショーを主催し、運営・管理も手掛けている。中国本土と香港で事業を展開しているが、売上比率の大半は中国が占める。

5,中国株を始めるならネット証券が便利

これから中国株を始めるなら、ネット証券の利用をおすすめしたい。SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社は手数料が安く、インターネットで口座開設手続きや取引を完了できるので、多忙なビジネスパーソンにとっては好都合だ。

3社が取り扱う中国株は、有名企業中心に幅広くラインアップされており、要望を出せば新たに銘柄が追加されるのも魅力だ。

中国企業には、驚異的な成長を見せ、世界を席巻する企業も多い。この機会に、このような持続的成長企業を見つけて、ネット証券で投資してみてはどうだろうか。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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