暗号資産(仮想通貨)関連企業Blockchain.comは、3億ドル(約326億2,000万円)を資金調達した。24日、同社がプレスリリースで発表した。

ブロックチェーン
(画像=月刊暗号資産)

同社は先月も1億2000万ドル(約130億5,000万円)を資金調達している。

今回の資金調達はベンチャーキャピタルのDST Global、Lightspeed Venture Partners、VY Capitalが主導し、既存の投資家も参加した。資金調達が完了したことで、同社の事業評価額は52億ドル(約5,654億8,000万円)に達した。

Blockchain.comは2011年に英ロンドンで創業。主に、暗号資産ウォレットやブロックチェーンエクスプローラの提供、取引所の運営などを行っている。

現在、200ヶ国以上で3,100万人以上のユーザーと7,000万以上の口座を抱えるグローバル企業だ。暗号資産相場の好調もあって、過去12ヶ月間だけでもアクティブユーザーが3倍に増加しているという。また、株式の上場も検討中だ。

同社はプレスリリースで「Blockchain.comは、各ビジネス事業で高い収益性を実現しています」と事業の好調をアピールした。

暗号資産業界で過去最大の資金調達は、暗号資産マイニング機器メーカー、Bitmain(ビットメイン)が2018年に実施した4億ドルの資金調達だ。続いて、今年3月上旬に暗号資産レンディングを提供する企業BlockFiが行なった3億5000万ドルの資金調達となる。

今回のBlockchain.comが集めた3億ドルは、暗号資産関連企業において、3番目の規模となる大型資金調達だ。

Blockchain.comのCEOであるPeter Smith氏は、資金調達で集めた3億ドルの使途について「ユーザーに提供する製品を積極的に増やし、自社のグローバルなチームを成長させ、M&Aの機会を追求していきます。そして、ユーザーを驚かせるような新製品やアイデアの提供を計画しています」とコメントした。(提供:月刊暗号資産