PER（株価収益率）とは何か？
(画像=筆者作成)
PERは「Price Earnings Ratio」の略称で、株価収益率とも呼ばれる。株価が割安か割高かを判断する指標の1つだ。
PERの計算式は「株価÷1株当たりの純利益（EPS）」だ。たとえば株価が6,000円で、1株当たり利益が400円ならば、PERは15倍になる。その株価は、1株当たり利益の何倍の値段が付けられているのかを示している。
PERはバリュー株を見つけるために利用されることが多い。なおバリュー株投資の判断に使われる指標はPERの他に、PBR・PEGレシオ・PCFR・ROEなどがある。
PER（株価収益率）はどんな時に役に立つ？
株式市場全体において、PERは10倍～15倍が平均的だ。よって10倍～15倍以下であれば、一般的に割安と判断される。逆にPERが20倍以上と高いということは人気のある銘柄であり、株価は割高だと判断される。
またPER単独で判断するのではなく、同業種のライバル企業や業種ごとの平均値と比較することで、さらに割安・割高を判断しやすくなる。
PERの国際比較をする際には、各国の金利水準・税制・企業会計の慣例などの考慮が必要だ。なお会計制度の影響を比較的受けにくい指標として、PCFR（株価キャッシュフロー倍率）を利用する方法もある。
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