国内でブロックチェーン開発などを行うソラミツは19日、元ソニー会長でクオンタムリープ株式会社代表取締役会長兼ファウンダーの出井伸之氏を顧問として迎え入れたと発表した。

元ソニー会長の出井伸之氏、ソラミツの顧問に
(画像=月刊暗号資産)

ソラミツは、グローバルなネットワークとプロダクト・デザインやマーケティングなどの豊富な知見を持つ出井氏を迎え入れることにより、ブロックチェーン技術の社会実装を促進し、世界の様々な社会問題解決を推進していくとしている。

今回の発表に際し出井氏は、「この度、顧問としてソラミツに参加いたしました。(中略)ソラミツは、ブロックチェーンを活用し、世界中の金融包摂やSDGsなど様々な社会課題の解決に向けて活動を開始しています。私はこれらの活動を全面的にサポートしていきたいと考えております。ソラミツをどうぞ宜しくお願い致します」とコメントしている。

またソラミツの代表取締役社長である宮沢和正氏は、自身が出井氏と同じソニー出身であることに触れ、日本初の電子マネー「Edy」を創業した際も度々協力し合ってきたと説明。

その上で、出井氏から「世界中の誰も実現していない事業をやろう、インターネットを活用して、ハードウェアの販売ではなくサービスを提供して収穫逓増を実現するビジネスを生み出そう、最初からグローバルに志向しよう」という指導を受け、これまでソラミツの事業を進めてきたと語った。

今後は出井氏の豊富な知見を活かし、ソラミツのブロックチェーン技術を活用して様々な産業にイノベーションを起こし、社会課題を解決していくと抱負を述べている。

ソラミツは昨年10月に発行されたカンボジアの中央銀行デジタル通貨(CBDC)「バコン」の開発に深く関わっていたことで知られている。

このCBDC開発において用いられたのが、同社が開発したオープンソースブロックチェーン「ハイパーレジャーいろは」だ。

「ハイパーレジャーいろは」はモスクワ証券取引所グループやインドネシアのBCA銀行でも採用されており、昨年7月にはブロックチェーンを利用した国内初の地域デジタル通貨「白虎」にも用いられた。(提供:月刊暗号資産