4月16日(金)メールマガジン配信号より
アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。
〜暗号資産業界に新たな道を切り開いたコインベースの上場〜
暗号資産はもはや無視できない規模にまで成長した。機関投資家による資金流入や大手企業が自社サービスに暗号資産を組み込む様を見れば一目瞭然とも言える。
暗号資産市場全体の時価総額も200兆円を優に超え、急速的にその規模は大きくなっている。
こういった点を踏まえると、それだけ暗号資産が高い需要を見せ、さらには他の金融資産とも肩を並べるアセットクラスへと昇華されつつあるということが見て取れる。
そしてそれを裏付ける心強いピースが新たに加わった。
4月14日、米国ナスダック取引所において、世界最大級の暗号資産取引所コインベースの株式が上場した。米国の株式市場に暗号資産取引所を運営する企業が上場するのは初のことで、さらにはナスダックにおける直接上場も史上初である。
コインベースの上場は当然、米国の規制当局による承認がなければ実現しない。つまり、今回コインベースが上場したことによって、暗号資産は規制当局にも将来性を見込まれたアセットクラスとして次のステージへと歩を進めたことにもなる。これは暗号資産業界にとっても非常に重要かつ歴史的な出来事だ。
現在、コインベースと同じく大手取引所の1つに数えられるクラーケンが株式市場への上場に向けた検討を行っている。 コインベースの上場はこういった動きの試金石になると言え、より暗号資産の存在を身近なものにすることにもつながるだろう。
今後しばらくは、全ての金融市場関係者がコインベースの動向に注視し、同時に、現在熱狂的な盛り上がりを見せる暗号資産市場の行方を見守ることになりそうだ。(提供:月刊暗号資産)