double jump.tokyo株式会社(以下、double jump.tokyo)は22日、カナダを拠点とするDapperLabsとの提携を発表した。

今回の提携でdouble jump.tokyoは、DapperLabsが手がける独自ブロックチェーン「Flow」を通じたNFT・ブロックチェーンゲームの海外展開の推進、およびFlowの日本進出支援を行っていくことになる。

DapperLabs
(画像=月刊暗号資産)

同時にdouble jump.tokyoは、Flow のValidatorNode(ブロックチェーンのネットワークに接続し、トランザクションが正しいかどうかを検証および合意形成を行うこと)の運用を開始し、Flowチェーンの地理的な分散性に貢献するという。

double jump.tokyoは2018年に設立。主にブロックチェーン技術を用いたゲーム及びアセットの開発・運営・販売を行なっている。先月にはスクウェア・エニックスとブロックチェーン技術を活用したコンテンツ開発での協業を発表した。

一方、DapperLabsはブロックチェーン技術を駆使して、世界中に新しい形のデジタルエンゲージメントをもたらすことを目指し2018年に設立された。NFTを世間に広めた人気ブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ))」など次世代ゲームの制作で知られている。

また、最近では独自ブロックチェーンのFlowおよび全米プロバスケットチームのNFTトレーディングカード「NBA TopShot」などを提供している。

Flowはイーサリアム規格で発行されるNFTの問題解消のために、ゼロから作られたブロックチェーン基盤だ。これまでCryptoKittiesなどの開発チームが直面したイーサリアムネット上のガス代の高騰やNFTのコミュニティ内でスケーリング問題が直面している点、またコンシューマ向けのレイヤー1ブロックチェーンが存在しないことなどの課題を解決する目的で開発された。

Flowのブロックチェーンで製作された最初のヒット作であるNBA TopShotは、ローンチしてから今年2月末までの約半年で2億3000万ドル(約248億円)の取引が行われ、世界中から話題を集めた。

海外メディアThe Informationは、DapperLabsの企業評価額は3月時点で約26億ドルであったものが、4月には75億ドルに拡大したと報じた。(提供:月刊暗号資産