多忙な看護師にとって、「投資を始めたいけど、時間はかけたくない」というのが本音ではないでしょうか?本業に専念しつつ、ほったらかしで安定的に資産形成したい――。そんな看護師に向いているお手軽投資手法と、活用したいお得な国の制度を紹介します。
忙しい看護師にピッタリの「インデックス投資」とは?
「投資を始めたい」「資産形成しないと」と思いつつ、なかなか始められていないという人も多いのではないでしょうか?
看護師の仕事は激務で、責任も重いため、必然的に本業が優先になります。投資の勉強をしたり、情報収集をしたりといった手間は、できるだけ省きたいと考えるのは当然のことです。
そんな看護師に適している投資手法が「インデックス投資」です。インデックス投資とは、日経平均株価などの指数との連動を目指す投資商品を購入することです。
日経平均株価とは、日本を代表する225社の株価の平均値のことです。ニュースなどで「日経平均株価が上がった/下がった」「今日の日経平均株価は〇〇円」といった言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。
インデックス型の投資商品なら、指数と連動する値動きを目指します。そのため、リスクを抑えてコツコツ資産形成するのに適しています。
また、市場全体の動きと連動するため、商品ごとの値動きを小まめにチェックしなくても、大体の値動きを把握することができます。
このような特徴から、インデックス投資は忙しい看護師に向いている投資手法といえるでしょう。
投資信託を買うなら国の制度を賢く活用!
最近では、経済活性化を目的として、国が投資を始める人向けにさまざまな優遇税制を用意しています。せっかく投資を始めるなら、国の制度を賢く活用しましょう。続いて、代表的な優遇税制であるiDeCoとつみたてNISAについて解説します。
iDeCo(イデコ)
iDeCoとは、自分で年金を積み立てる私的年金制度です。掛金を積み立てることで、将来受け取れる年金額が増加します。iDeCoは国民年金や厚生年金とは違い、自分で投資先の商品を選べます。具体的には、投資信託や保険、定期預金などの中から商品を選ぶことになります。
iDeCoの掛金は、全額所得控除の対象になるため、節税になります。高収入な人ほど節税効果も大きくなるため、給与の高い看護師は積極的に活用しましょう。
ただし、iDeCoで積み立てた掛金は、原則として60歳まで引き出すことができません。そのため、あくまで余裕資金を積み立てることが重要です。
つみたてNISA(ニーサ)
つみたてNISAとは、年間40万円までの投資で得られた利益が非課税になる制度です。最長20年間適用できます。購入できるのは投資信託で、購入方法は毎月一定額を積み立てる形式です。
投資信託とは、投資家から集めた資金を専門家が国内外の株式や債券等に投資して投資家に代わって運用してくれるタイプの投資商品です。専門家に運用を一任できることから、ほったらかしで資産形成したい人に適しています。
さらに、つみたてNISAでは国が定めた基準に適合した商品だけが投資対象となります。そのため、安定的に資産形成したいと考える投資初心者にとって安心の制度といえます。
つみたてNISAの場合、iDeCoのように積み立てた金額がロックされる心配もありません。そのため、いつでも引き出せるという安心感があります。
商品選びで悩んだ時の判断ポイント
iDeCoやつみたてNISAを活用する場合も、商品選択は自分で行わなければなりません。初めて投資商品を選ぶ時は、どんな基準で選べばいいか悩みますよね。
投資信託にも「インデックス型」があるので、30代、40代で商品を選ぶなら、「インデックス型」かどうかをまずチェックしましょう。「インデックス型」なら、市場平均を上回る成果を目指す「アクティブ型」と比べて、リスクを抑えて安定的に資産形成ができます。
また、投資先としては、先進国株式が無難です。投資信託の投資先には、「新興国」「全世界」などの区分がありますが、「先進国」が特に値動きが安定している傾向があります。まずは先進国株式の投資信託を選び、運用に慣れてきたら、「全世界」など投資先を徐々に広げていくのもいいでしょう。
「勉強してから投資しよう」と思っているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。投資の効果は投資した期間によっても変わってくるので、「習うより慣れろ」の精神で思い切って投資を始めてみるのも1つです。投資を始めることで、ニュースに敏感になり、自然と投資の知識が身についていくことも多々あります。
資産というと金銭にばかり目が向きがちですが、時間も貴重な資産の1つ。時間が失われていく前に、一歩を踏み出しましょう。
(提供:Medi Life)
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