米暗号資産(仮想通貨)取引所Geminiは22日、世界各国の同取引所ユーザーがApple PayとGoogle Payで暗号資産を購入できるようになったと発表した。
手順としては、Gemini Mobileアプリを開き、購入したい暗号資産をタップ。その後、1回だけ購入するか、または定期的に購入するかを選択する。
次に購入する暗号資産の数量を入力すると、Apple PayまたはGoogle Payで支払うためのオプションが表示されるため、使用したい方を選択し、「Pay」をタップすると購入完了となる。
Apple PayおよびGoogle Payでの購入から1時間後に、購入した暗号資産を引き出すことができるようだ。購入できる暗号資産は、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどといった主要暗号資産をはじめ、計30種以上にのぼる。
Geminiは発表内で、「Apple PayおよびGoogle Payへの対応は暗号資産を用いて人々にパワーを与えるという我々のミッションに合致する。またエキサイティングな領域へのアクセスも簡単なものにする」と語った。
Geminiは様々な暗号資産サービスを続々とローンチしている。
今年1月には、暗号資産のリワードを搭載したクレジットカード「Gemini Credit Card」を発売。クレジットカードサービスを手掛けている米スタートアップ・Blockrizeを買収したことにより実現した。
同カードでは、ユーザーが利用ごとに最大3%のビットコインやその他暗号資産をキャッシュバックとして受け取れるという。
さらに翌月には、暗号資産の預け入れによって最大7.4%の年利を獲得できるサービス「Gemini Earn」をローンチしている。
Gemini Earnは、ユーザーが所定の暗号資産を口座に預けることで、預け入れ期間に応じた利子を受け取れるレンディングサービスだ。
Geminiが21日に発表したレポートによると、現在米国では約2,120万人が暗号資産を保有していると推測される。
これだけのユーザーが暗号資産を保有するようになった要因としては、PayPalやMicroStrategyといった、著名な企業が業界へ参入してきたことが挙げられるとGeminiは指摘。こういった状況を踏まえて、Geminiは今後さらにユーザーの要望に応える形でサービスをローンチしていくだろう。(提供:月刊暗号資産)