カナダの大手ビットコインマイニング企業であるBitfarmsは7日、ナスダック・グローバル・マーケットへの上場申請が承認されたことを発表した。
マイニング企業によるナスダックのグローバルマーケットへの上場は世界初のこととなる。ナスダックでのティッカーは「BITF」となる予定。
すでにトロント証券取引所では上場しており、ティッカーは「BFARF」で取引されてきた。ナスダックへの上場に伴い、トロント証券取引所でもティッカーがBITFへと変更される。
Bitfarmsの最高経営責任者であるEmiliano Grodzki氏は、「今回のナスダックへの上場承認はBitfarmsにとって信じられないほどの成果であり、複数年にわたる努力と献身の結実だ」とコメントした。
Bitfarmsは 2017年に設立されたカナダのマイニング企業だ。同社はカナダのケベック州で5つのマイニング・プラットフォームを拠点とし、運用している。各施設は、環境面に考慮した水力発電で100%稼働していることが特徴だ。
Bitfarmsの上場は、ビットコインマイニング業界が一定の評価を得たことを象徴するものであると言える。
昨年の半減期によってマイニング報酬で得られるビットコインの枚数は減少したが、昨今の価格高騰に伴い、相対的に収益が増加したマイナーは多い。こういった背景もあり、北米圏ではさらなるマイニングへの過熱感が漂っている。
例としては、北米で最大規模のマイニング事業を誇るBlockcapは3日に追加で8,000台のマイニング機器を購入したと発表した。2022年末までに5万台以上を稼働させる計画だという。ビットコイン以外にも、イーサリアムを含むアルトコインのマイニングを加速させることも明らかにしている。
また、米国では現在、暗号資産マイニング関連の法整備も進められている。
2021年3月には、米ケンタッキー州にて、マイニング企業に優遇措置を与える法案が可決されている。(提供:月刊暗号資産)