不要なものを思い切って処分する「断捨離」が流行っていますが、不要な書類や無駄な出費などを整理するとスッキリするのはお金も同じこと。「お金が上手く管理できない」という人は、3つの方法で断捨離効果を実感しましょう。

「断捨離」でスッキリできる3つの方法

金融
(画像= sunftaka77/stock.adobe.com)

お金周りの断捨離によって、家計の「見える化」や効率的な資産運用なども可能になります。ポイントは次の3つとなります。

お金周りの断捨離1:不要な書類・手紙・明細書などを整理する

「後で必要になるかもしれない」と保管しているうちに、どんどん溜まってしまう金融機関からの書類や手紙。手続きや取引、支払いが完了しているものは、思い切って捨ててしまいましょう。

「不要だと思うけれど捨てるのは不安」というものは、スマホやデジカメで撮影したり、スキャナーを使ってデジタル化して保管するというのも一案です。

お金周りの断捨離2:不要な金融商品・サービスを整理する

複数所有している銀行口座やクレジットカード、分散加入している保険など、無駄がないかを見直しましょう。銀行口座やクレジットカードを整理するだけでも、お金の管理が劇的にしやすくなります。

保険に関しては、同じカテゴリーの保険でも保障内容が微妙に異なる場合があるため、無理に1本化する必要はありません。しかし保障が重複する部分を慎重に見直すことで、掛け金を抑えたり、保障内容を明確に把握できたりするようになります。

同様に、フィットネスクラブの会費や有料アプリ、サブスクリプションなど、「現在必要ない」と感じる商品・サービスを解約することも、お金周りの断捨離につながります。

お金周りの断捨離3:資産を整理する

株式、債券、投資信託、不動産、クルマなど、長く保有しているほど価値が上がると決まっているわけではありません。「将来のために」と保有している資産のなかには、いまのうちに売却したり、生前贈与あるいは生前信託などに託しておいたほうが、長期的に見て得する場合もあります。

どの資産をどのように処分するか、適切な売却のタイミングはいつかなど専門知識が求められるため、信頼できる専門家に相談しながら慎重に判断しましょう。

また気軽に利用できる資産運用・管理アプリを利用するなど、こまめに資産管理を行うことも、効果的な断捨離法の1つです。

断捨離には捨てるだけではなく、「入って来るものを絶つ」ことも含まれています。「新しい明細書などが届いたら古いものは廃棄する」「新しい金融商品・サービスを購入する前に、既存のものを見直す」など、貯め込まない習慣をつけることも重要です。

文・Allan
国際コンサル企業などの翻訳業務を経て、ファイナンシャルライターに転身。現在は欧州を基盤に、多数の大手金融メディアで執筆活動中。国際経済から投資、資産運用、FinTech、ビジネス、行動経済学まで、広範囲に渡る「お金の情報」にアンテナを張っている

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