国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットポイントとTAOTAOが、10日に第一種金融商品取引業の登録を完了した。

両社は、暗号資産レバレッジ取引のサービスも提供しており、第一種金融商品取引業に登録したことで、正式にサービスを行えることになった。

ビットポイント
(画像=月刊暗号資産)

ビットポイントは、株式会社リミックスポイントの100%子会社として2016年3月に設立された。取扱い暗号資産は7種類。最近では国内初となるトロン(TRX)の取扱いを開始し話題になった。

TAOTAOは、2017年に株式会社ビットアルゴ取引所東京の名称で設立された。その後、Yahoo! JAPANの子会社であるZコーポレーションが出資し、TAOTAOに改称された。

現在は、SBIリクイディティ・マーケット株式会社に全株式を譲渡しSBI傘下として事業活動を行なっている。同取引所の取扱い暗号資産は5種類。イーサリアム、リップル、ライトコインなどアルトコインのレバレッジ取引も提供しているのが特徴だ。

2020年5月1日、改正金融商品取引法、改正資金決済法が施行された。この改正金融商品取引法に伴い、暗号資産のレバレッジ取引は、金融商品取引法の「金融商品デリバティブ取引に関する規制」が適用されることになった。

この金融商品デリバティブ取引に関する規制によって暗号資産のレバレッジ取引やSTOは金融商品取引法の規制対象となり、サービスを提供する事業者は第一種金融商品取引業者として登録をする義務が生じた。

改正金融商品取引法が施行される前から暗号資産のレバレッジ取引のサービスを提供していた取引所は、「みなし金融商品取引業者」として、継続して法改正後6ヶ月以内に金融商品取引業の申請を行えば、1年6ヶ月間は業務を継続できることになっていた。

これまで両社は、みなし業者としてレバレッジ取引のサービスの提供を行ってきたため、残り6ヶ月を残して正式に第一種金融商品取引業社として登録が完了した。

今回の登録完了に関して、ビットポイントジャパンはリリースで「この度、第一種金融商品取引業者として登録されたことを受け、BPJ(ビットポイントジャパン)は、暗号資産交換業者及び第一種金融商品取引業者として、サービスの安定的な提供及びサービス品質や顧客満足度のさらなる向上に努めるとともに、『あしたを、もっと、あたらしく。』する試みを続けてまいります」と抱負を述べた。(提供:月刊暗号資産