日経平均   28,553.98 円 △ 189.37 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,296万株
売買代金  2兆2039億1200万円
値上り銘柄数 698 銘柄
値下り銘柄数 1,418 銘柄
騰落レシオ(25日) 87.85 %
為替 1ドル=108.76 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行だが方向感に乏しい展開

米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことから日本市場も買い先行となった。特に指数に影響の大きな銘柄が買い直されて日経平均は節目とみられる28,500円を超えて堅調だった。ただ、28,500円を超えると買い気がなくなり、上値も重い展開となった

昼の時間帯も特に方向感が見られず、後場に入るといつものことではあるのだが全く動きが見られなかった。28,500円を割り込んでも売られるでもなく、買われるでもなく、日経平均は狭い範囲での動きが続いた。引けを意識する時間帯には買戻しを急ぐ動きも見られ、28,500円の節目を抜けて高値圏での引けとなった。

小型銘柄も総じて高いものが多かったが特に大きく買われるということでもなかった。東証マザーズ指数は大幅高となったが、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調ながらも上値も重かった。先物はまとまった買いが散発的に見られたが断続的な動きとはならず、午後になると買戻し一巡から買い気に乏しい展開だった。

相変わらず上値を買い上がるようなこともなく上値の重い展開となった。売り急ぐような材料もなく、業績好調な企業も多いのだが、逆に買い上がるようなテーマも政策もなく、金融緩和の終了が懸念され、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかでは買い難いということだろう。当面は上値の重い保ち合い相場が続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線を意識して上値も重くなっている。ここからは再度調整となるのではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

本日は寄り付き直後の買いは見られなかったものの、しっかりと買いが入っていた感じだ。ただ、上値を買い上がるでもなく、節目とみられる28,500円水準での小動きとなった。節目を抜けてさらに上がるような材料もなく戻り売りもそれだけ多いということだろう。

米国株も堅調なように見えるが高値から大きく下押した銘柄なども見られ、堅調な相場ながらも買われすぎの修正が続いているということだ。本日の日本市場も特に売り買いの材料もなく、持高調整の偏りもなく、方向感に乏しい展開だった。

好材料は既に織り込んで、悪材料の方が多いような気がするが月末近くの持高調整のなかで買戻しなどもみられるのだろう。いったん大きく売られたあとだけに、戻り売りも多いと思われ、ここからは上値の重さを嫌気するようなことになるのだろう。

好調な業績が期待される銘柄も既に大きく買われ、いったん売られているという状況でもあり、大きく調整したものはしっかりと拾っておいても良いと思う。単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが低い銘柄も注目だろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。