LINE傘下のLINE Plusと、米DX(デジタルトランスフォーメーション)企業NuriFlexは、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)のプラットフォーム事業を協業する覚書(MoU)を交わした。27日、LINE Plusがプレスリリースで発表した。

今後両社は、カリブ海、南米、アフリカなど様々な途上国で、CBDCのプラットフォーム事業を展開していく予定だ。

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(画像=月刊暗号資産)

LINE Plusの発表によると、韓国系の企業で中南米・アフリカの金融プラットフォーム事業に進出するのは初の事例だという。

NuriFlexはブロックチェーンベースのプラットフォームを設計・開発し、様々な業界にデジタル決済のサービスを提供しているソフトウェア企業だ。現在は、カメルーンの国民健康保険制度の設計にあたり中心的な技術パートナーとしても活動しており、アフリカの他の国ともブロックチェーン技術を活用したサービスの導入に向けて交渉を重ねている。

LINE Plusは、LINEの子会社として2013年3月に韓国で創業。世界各国のプログラマー、デザイナー、マーケッター、営業担当者、PR担当者などが協力して、LINEのグローバルなビジネス展開を推進するために設立された。LINE Plusにはブロックチェーンエンジニアリングチームもあり、ブロックチェーン関連サービスの研究・開発・運用を行っている。

NuriFlexの最高経営責任者であるElizabeth Park氏は「CBDCのプロジェクトでLINE Plusとパートナーシップを組むことを楽しみにしています」「NuriFlexとLINE Plusが持つブロックチェーン技術の経験とビジネス開発のスキルは、CBDCのビジネスチャンスを成功させるための大きな資産となるでしょう」と語った。

一方、LINE Plusのブロックチェーン事業責任者のHongkyu Lee氏は、「NuriFlexの途上国でのビジネス経験と、LINEのブロックチェーン技術により、CBDCのブロックチェーン・プラットフォームを用いて、カリブ、南米、アフリカに金融イノベーションの導入を成功させたい」と抱負を述べた。

複数の海外メディアは、昨年10月にLINEが自社のブロックチェーンを使ってアジア主要国のCBDC開発支援に乗り出したと報じていた。(提供:月刊暗号資産