1日、国内取引所Zaifにおいて、暗号資産(仮想通貨)NEM(ネム:XEM)の次期バージョンである「Symbol(XYM)」の入出金開始が17時45分頃に確認された。Symbolの入出金が可能になったのは国内初である

NEM
(画像=月刊暗号資産)

SymbolはNEMのバージョンアップと位置付けられており、NEMブロックチェーンとは別の新しいブロックチェーンとして誕生した。

SymbolはNEMのエンタープライズ版として企業や公的機関でも活用できるように開発されている。ブロック生成時間は半分に短縮されており、トランザクション処理も格段に向上している。

Symbolのコンセンサスアルゴリズムは、PoS+(Proof of Stake+)である。 PoSはトークン保有量の多い人が報酬を得られる確率が高くなる設計であるが、PoS+はトークンの保有数だけでなく使用頻度や保有期間などのネットワークへの貢献度の高さも報酬を得られる確率に反映させることで、より富の平等が図られる仕組みとなっている。

Zaifは先立って、NEMのブロック高が#3105500に到達した2021年3月12日(金)13時25分頃までに、同取引所口座でXEMを保有していた場合、保有数と同量のSymbolを配布することを発表していた。

また5月10日から同取引所のXEM保有ユーザーにSymbolの順次付与を開始していた。付与時点では5月末に入出金の取扱いを予定していたが、昨日31日に、本日6月1日へと変更することを公式サイト上で発表した。

現在、入手金に一部混乱が生じていることが確認されている。Symbolの入手金の際には、ウォレットアドレス以外にユーザー固有の入金用メッセージの指定を忘れないよう注意が必要だ。

なお、記事執筆時点でSymbol価格は約21円を推移している。(提供:月刊暗号資産