米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)の上級者向け取引所であるCoinbase Proは1日、ドージコイン(DOGE)の上場を発表した。
取引は米国時間6月3日午前9時(日本時間4日午前1時)から開始される。取引ペアは5つで、DOGE/USD、DOGE/BTC、DOGE/EUR、DOGE/GBP、DOGE/USDTとなる。
ドージコインは柴犬をモチーフとして2013年に誕生した暗号資産で、今年に入りイーロンマスク氏のツイートなどを受けて高騰したことにより注目を集めている。コインベースのCEOであるBrian Armstrong氏は先月13日にドージコインの上場を予告していた。
またコインベースは併せて、同取引所が発行するVisaデビットカード「Coinbase Card」がApple PayとGoogle Payに対応したことを発表した。
Coinbase Cardでは、同カードを通じてコインベースに保管している暗号資産を支払いで使用することが可能だ。このCoinbase CardをApple PayとGoogle Payと連携することにより、最大で4%分の暗号資産を還元として受け取ることができる。
コインベースはVisaと提携しており、昨年には同社のプリンシパルメンバーになったことが発表されている。
Visaのプリンシパルメンバーとは、直接Visaカードを発行できる権限持つ企業のことだ。これにより仲介業者を介す必要がなくなったため、Coinbase Cardはコストを抑えて自社のデビットカードの発行を実現した。
現在、米国ではスマートフォン決済の利用者が増加している。
コインベースはリリースでこの点について触れ、2020年にスマートフォン決済は29%増加したと説明。なかでもApple PayとGoogle Payの利用率は高いことから、今回の対応がよりスマートフォンを用いた決済および暗号資産決済の促進につながるだろうとの認識を見せた。
Coinbase Cardは昨年3月から欧州で利用できるようになっている。なお、暗号資産の還元は米国ユーザーのみが受け取れる。(提供:月刊暗号資産)